航空業界の退職では、返却物と権限の削除が引き継ぎの中心になります。

返却するもの

返却物注意点
制服・帽子・バッジクリーニングの要否を確認
社員証退職日まで必要な場合がある
空港の立入承認証保安に関わるため確実に返却する
業務用の携帯端末・PCデータの取り扱いを確認
マニュアル・訓練資料社外秘の資料が含まれる
会社が貸与した鍵・ロッカーの中身

空港の立入承認証は保安上の重要な身分証です。返却が遅れると会社側の管理上の問題になります。返却の時期と方法を早めに確認してください。

社内システムの権限

  • 予約システム・departure control system のアカウント
  • 社内ポータル・メールのアカウント
  • 勤怠システム

退職日をもって権限が削除されます。削除される前に、自分に必要な情報(源泉徴収票の受取先住所の登録、退職金の振込先など)を確認しておいてください

担当業務がある場合

グランドスタッフや内勤で特定の業務を担当している場合、引き継ぎが必要です。

  • 定型業務の手順(マニュアル化されていない部分)
  • 取引先・関係部署の連絡窓口
  • 進行中の案件と期限
  • 自分だけが把握している運用上の工夫

自分だけが知っている手順がないか、洗い出してください

客室乗務員の場合

乗務は毎回メンバーが異なるため、個人が抱える引き継ぎは少ないのが通常です。ただし次の点は確認してください。

  • 委員会活動や教育担当などの役割を持っている場合、その引き継ぎ
  • 訓練・審査の受講記録の扱い

個人情報・機密情報の扱い

  • 乗客の情報を持ち出さない
  • 保安に関わる手順・マニュアルを外部に持ち出さない
  • SNSに業務の内容を投稿しない

保安に関わる情報の取り扱いは、退職後も守秘義務が続きます。雇用契約書や誓約書の内容を確認してください。

退職後に受け取る書類

  • 離職票
  • 雇用保険被保険者証
  • 源泉徴収票
  • 健康保険資格喪失証明書

送付先の住所を人事に伝えておいてください。転居する場合は特に重要です。

源泉徴収票は所得税法226条により、退職の日以後1か月以内に交付されることになっています。