生活相談員の引き継ぎは、書類に残っていない「経緯」を伝える作業が中心になります。
利用者ごとの経緯
- 入所・利用に至った経緯と、本人・家族の希望
- 契約時に説明した内容と、了承を得ている範囲
- これまでに出た要望や苦情と、その対応
- 家族関係で配慮している点(キーパーソンは誰か、連絡してよい人・よくない人)
家族対応の経緯がもっとも引き継ぎにくく、抜けると後任が同じ説明をやり直すことになります。
進行中の入退所調整
- 入所待機者の状況と、優先順位の考え方
- 退所予定者の受け入れ先の調整状況
- 入院中の利用者の状況と、復帰の見込み
- 病院の地域連携室とのやり取り
進行中の案件は、どこまで話が進んでいるかを日付つきで残してください。
関係機関との関係
- 居宅介護支援事業所のケアマネジャー
- 病院の医療ソーシャルワーカー、地域連携室
- 地域包括支援センター
- 市町村の担当課
「この人にはこの担当者に話を通すとよい」という情報は、法人の資産です。個人の携帯やメモではなく、事業所の共有資料に移してください。
請求・記録に関する業務
- 月初の請求業務の流れと、注意している点
- 加算の算定要件と、実際にどう記録しているか
- 実地指導で指摘された経緯と、その後の対応
加算の記録は、抜けると返還につながる領域です。自分だけが把握している手順があれば、必ず文書にしてください。
苦情・事故対応
- 継続中の苦情と、その経過
- 事故報告書を出した案件と、家族への説明状況
- 再発防止として決めたことと、現場への浸透度
利用者・家族への伝え方
担当が変わることをいつ伝えるかは、必ず施設と相談して決めてください。特に苦情対応中の家族には、伝え方によって話がこじれます。
記録と個人情報
- 引き継ぎ資料は施設の様式で作成・保管する
- 利用者情報を私物の端末やクラウドに残さない
- 退職後に利用者・家族の連絡先を保有しない