大学生を中心とした非常勤・アルバイトの塾講師も、正社員と同じく退職の自由があります。手続きは簡素ですが、シフトの扱いに注意が必要です。
アルバイトでも退職届は出したほうがよい
法律上、退職の意思表示は口頭でも有効です。ただし書面にしておくと、いつ伝えたかが明確になります。
- 「聞いていない」と言われるのを防げる
- 退職日の認識がずれない
- 引き止めが強い場合の記録になる
辞めさせてもらえない状況が予想されるなら、書面で提出してください。
伝えるタイミング
シフトが組まれる周期に合わせます。
- 月単位でシフトを提出している塾: 翌月分のシフト提出前
- 講習前: コマ割りが確定する前
担当講師として名前が出た後に辞めると、申し込んだ生徒に影響します。講習の申込みが始まる前に伝えてください。
学業・就職活動を理由にする場合
大学生講師の退職理由として自然に受け入れられやすいものです。
- 「卒業論文に専念したい」
- 「就職活動が本格化するため」
- 「教育実習の期間が重なるため」
- 「卒業のため」
退職届に書く理由は「一身上の都合」で足ります。口頭で聞かれたときに上記のように答えれば十分です。
シフトが残っている場合
すでに確定しているシフトについては、可能な範囲で勤務するのが円満です。ただし、体調不良などで難しい場合は、早めに伝えて代講を手配してもらいます。
「シフトに入っているから辞められない」ということはありません。期間の定めのない雇用契約であれば、民法627条1項により2週間の経過で契約は終了します。
有給休暇はアルバイトにもある
週1日勤務であっても、6か月以上継続勤務し全労働日の8割以上出勤していれば、年次有給休暇が付与されます。勤務日数に応じた比例付与の対象です。
退職前に残日数を確認し、消化できるか相談してください。付与されていることを知らずに辞める人が多い項目です。
給与の未払いに注意
- 授業準備の時間が労働時間として扱われているか
- 研修・ミーティングの時間分が支払われているか
- 最後の月の給与の振込日
未払いがある場合は、退職前にタイムカードや勤務記録の写しを手元に残しておいてください。