子どもの支援は、記録に残らない部分に大切な情報が多く含まれます。
子どもごとに残す情報
- 個別支援計画の目標と、現在の到達度
- 苦手な場面と、そのときの対応
- 落ち着くきっかけ(好きな活動、声のかけ方、距離の取り方)
- パニックや不安が出る前のサイン
- 友達関係での配慮点
「この子はこうすると落ち着く」という情報が、もっとも引き継ぎにくく、もっとも重要です。書き言葉にしにくいものほど、意識して文書にしてください。
保護者との関係
- これまでに伝えてきた内容と、まだ伝えていないこと
- 保護者が心配していること、期待していること
- 連絡帳でのやり取りの温度感
- 学校・医療機関との連携で保護者が了承している範囲
保護者との信頼関係は、担当が変わるときに最も揺らぎます。引き継ぎ後の関係づくりのために、経緯を丁寧に残してください。
学校・関係機関との連携
- 学校の担任、特別支援教育コーディネーターとのやり取り
- 相談支援専門員との関係
- 医療機関の受診状況で共有されている範囲
記録・請求に関する業務
- 個別支援計画の作成・見直しの時期
- 加算の算定要件と、実際にどう記録しているか
- 実地指導で指摘された経緯と、その後の対応
加算の記録は、抜けると返還につながる領域です。自分だけが把握している手順があれば、必ず文書にしてください。
送迎
- 送迎ルートと、各家庭の事情(この家は玄関まで、この家は門で待つ、など)
- きょうだいの有無
- 車内での座席の配慮
子ども・保護者への伝え方
いつ伝えるかは、必ず事業所と相談して決めてください。
子どもにとって、慣れた大人がいなくなることは大きな変化です。急に来なくなるより、事前に伝えて別れの時間を作るほうが受け入れやすいことが多いですが、子どもの状態によっては別の配慮が必要です。担当や管理者と相談して決めてください。
記録と個人情報
- 引き継ぎ資料は事業所の様式で作成・保管する
- 子どもの写真や記録を私物の端末に残さない
- 退職後に保護者と個人的に連絡を取り合わない
保護者から連絡先を聞かれることがあります。事業所を通さない個人的なつながりは、双方にとってリスクになります。