担当客の情報

  • 施術の履歴(カットの長さ、パーマ・カラーの薬剤と時間)
  • 好みと、避けてほしいこと
  • 頭皮や肌の状態、アレルギーの有無
  • 来店の周期
  • 会話の傾向(話したい人か、静かに過ごしたい人か)

「この人はここを気にする」という情報が、後任がもっとも困る部分です。カルテに書ききれていないことを、意識して残してください。

カルテの整理

  • 記入漏れがないか確認する
  • 略語や自分だけの記号を使っている場合は、意味を説明する

自分にしか読めないカルテは、引き継ぎになりません。

顧客への伝え方

いつ伝えるかは、必ず店と相談して決めてください。

理容室では、顧客との距離が近く、退職を伝えると「ついていきたい」と言われることがあります。

在職中に、自分の転職先や独立先へ誘導する行為はトラブルの原因になります。店の方針を確認したうえで対応してください。

退職後に顧客が自分の判断で来店することは自由です。在職中の働きかけが問題になります。

店の運用

  • 予約の受け方と、台帳・システムの操作
  • 薬剤・商材の在庫管理と発注
  • 器具の消毒手順と記録
  • 清掃の分担

衛生管理の記録

理容所には、理容師法および条例に基づく衛生管理が求められます。

  • 器具の消毒方法と記録
  • 消毒液の管理
  • 保健所の立入りがあったときの対応

自分が担当していた記録の付け方を、後任に確実に伝えてください。

持ち出してはいけないもの

  • 顧客カルテ、名簿
  • 予約システムのデータ
  • 顧客の連絡先
  • 店で作成したマニュアル

顧客名簿の持ち出しは、不正競争防止法の営業秘密の問題になり得ます。

道具の扱い

理容師は個人の道具を使うことが多い職種です。

  • 自分で買ったシザー、クリッパーは私物
  • 店が支給・貸与した道具は返却対象
  • 店の費用で買ったが個人管理していた道具は、扱いを確認する

退職時にもめやすい部分です。購入時のレシートや、支給時の記録が残っていれば整理が早く済みます。

返却するもの

  • 制服、エプロン
  • 店の鍵
  • 名札
  • 貸与された道具