経理は繁忙期がはっきりしているため、「この時期は困る」という引き止めが具体的な形で来ます。

「決算が終わるまで」への向き合い方

決算期を避けるのは合理的な配慮です。ただし、それが毎回来るのが経理の仕事でもあります。

  • 3月決算が終わったら、次は中間決算
  • それが終わったら年末調整
  • その次は納税、そして次の決算

「落ち着く時期」を待つと、いつまでも辞められません。期限を切って合意してください。

よくある引き止めと考え方

言われること考え方
決算が終わるまで待ってほしい期限を切る。「○月末まで」と書面で確定させる
後任が決まるまで期限を明示する。無期限は受けない
会社の数字を知りすぎている守秘義務は守る。退職を制限する理由にはならない
給与を上げるから残ってほしい辞めたい理由が収入かどうかを切り分ける
損害賠償を請求する退職そのものを理由とした賠償請求は認められにくい

条件を提示されたとき

昇給や昇格を提示されたら、辞めたい理由が条件の問題なのかを切り分けてください。

条件だけ改善しても、業務量や人員体制が変わらないなら結論は先送りになります。体制を変える約束をしてもらう場合は、書面で確認してください。

「引き継ぎが終わっていない」と言われたとき

引き継ぎは重要ですが、「完璧に引き継ぐまで辞められない」ということはありません。

  • 引き継ぎ資料を作成した
  • 後任または上司に説明した
  • 未処理の案件を一覧にして渡した

ここまでやれば、通常は責任を果たしています。後任が決まっていないのは会社の問題です。

話が進まないとき

  • 退職届を書面で提出し、控えを残す
  • 提出日が分かるようにする(受領印、または内容証明郵便)
  • 上司止まりで人事に伝わっていないことがあるため、人事にも届いているか確認する

相談先

  • 会社の人事・コンプライアンス窓口
  • 都道府県労働局の総合労働相談コーナー(無料)
  • 法テラス(収入等の条件を満たせば無料法律相談)