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短期離職を面接でどう説明するか

在籍期間が短いことを面接でどう説明するかは悩みどころですが、 国の統計を見ると3年以内に辞める人は3人に1人以上います。 しかも辞める割合は本人の資質より事業所の規模と産業によって大きく異なります。 まずデータで位置を確認してから、説明の組み立てを考えます。

就職後3年以内の離職率

学歴3年以内離職率前年差
中学54.1+3.6
高校37.9-0.5
短大等44.5-0.1
大学33.8-1.1

出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」(単位:%/前年差はポイント)

事業所の規模による差

同じ調査を事業所規模別に見ると、規模が小さいほど離職率が高くなっています。

事業所規模高校大学
5人未満63.257.5
5〜29人54.652.0
30〜99人45.241.9
100〜499人36.733.9
500〜999人29.931.5
1,000人以上26.327.0

出典:同上(単位:%)

5人未満の事業所では大卒でも57.5%が3年以内に離職しています。 1,000人以上の27.0%と比べると2倍以上の開きがあります。短期離職の起きやすさは、本人の資質だけでなく職場の環境によって大きく左右されていることがわかります。

産業による差

産業(離職率上位5)高校大学
宿泊業、飲食サービス業64.755.4
生活関連サービス業、娯楽業61.554.7
教育、学習支援業53.644.2
医療、福祉49.240.8
小売業48.340.4

出典:同上(「その他」を除く上位5産業・単位:%)

職歴は省略できない

短い在籍期間を書かずに済ませたくなりますが、記録は残ります。

  • 雇用保険の被保険者番号は転職しても同じ番号を使い続けるため、 加入していた期間の記録が引き継がれます
  • 同じ年内であれば、前職の源泉徴収票が転職先の年末調整に必要になります
  • 健康保険・厚生年金の資格取得と喪失の記録も残ります

記載したうえで面接で説明するほうが、 入社手続きの段階で食い違いが表面化するより負担が小さくなります。 履歴書での書き方は履歴書の退職理由の書き方をご覧ください。

説明の組み立て方

短期離職の説明で聞き手が確かめたいのは、同じことが自社でも起きないかという一点です。 したがって次の3つが揃っていると伝わります。

  1. 何が起きたのかという事実(評価ではなく状況)
  2. それに対して自分が何をしたか(すぐ辞めたのではなく、試したことがあるか)
  3. 次の職場を選ぶにあたって何を確認しているか

2番目が重要です。合わなかったという結果だけを述べると、 次も同じになると受け取られます。 異動の相談をした、業務の進め方を提案した、といった経過があれば、 短くてもその期間に何をしたかが説明できます

3番目は、応募先への質問という形でも示せます。 前職で問題になった点を今回は事前に確認していると伝われば、 見通しを持って選んでいることが伝わります。

失業保険の受給資格との関係

在籍期間が短いと失業保険を受けられないと思われがちですが、 前職までの期間と通算できる場合があります。 厚生労働省の資料では、転職等で被保険者であった期間に空白がある場合、その空白期間が1年以内であれば前後の期間を通算するとされています。

ただし、過去に基本手当(再就職手当等を含む)または特例一時金の支給を受けたことがある場合は、 その支給を受けた後の被保険者であった期間のみが通算されます。

受給資格の要件は退職と失業保険、番号の引き継ぎは雇用保険被保険者番号の引き継ぎで解説しています。

よくある質問

Q. 試用期間中に辞めた場合も書きますか?

試用期間中でも労働契約は成立しているため、在籍した事実は残ります。 記載したうえで説明できるようにしておくのが確実です。 試用期間中の退職については試用期間中の退職届の書き方で解説しています。

Q. 短期離職が複数回ある場合はどうしますか?

1件ずつ別々に説明すると話が長くなります。 共通していた条件(職場の規模、業務の進め方、勤務時間帯など)があれば、 それを軸にまとめて説明し、今回はその条件をどう変えたのかを述べる形が整理しやすくなります。

Q. 会社都合で短期離職した場合は?

本人の意思によらない離職であることを述べれば足ります。 履歴書には「会社都合により退職」、業績不振による希望退職であれば 「会社業績不振により希望退職」と記載する方法がハローワークのパンフレットで示されています。 失業保険上の扱いは自己都合退職と会社都合退職の違いをご覧ください。

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