歯科医院は院長との距離が近く、退職の話が個人的な関係の話になりやすい職場です。

よくある引き止めと考え方

言われること考え方
治療途中の患者はどうする引き継ぎ計画を示す。診療の継続は医院の体制の問題
後任が見つかるまで待ってほしい期限を切る。「○月末まで」と書面で確定させる
育ててきたのに恩を仇で返すのか労働契約と個人的な恩義は別
歩合を上げるから残ってほしい辞めたい理由が収入かどうかを切り分ける
損害賠償を請求する退職そのものを理由とした賠償請求は認められにくい

「後任が決まるまで」は無期限にしない

後任の確保は雇用する側の責任です。後任が決まらないことは、退職の効力を止める理由になりません。

就業規則の申し出期限を守って進めるのは穏当ですが、それを超えて無期限に引き延ばす義務はありません。話が長引きそうなときは、退職日を書面で確定させてください。

条件を提示されたとき

歩合率の引き上げや診療日数の調整を提示されることがあります。判断の前に、辞めたい理由が条件の問題なのか、環境や人間関係の問題なのかを切り分けてください。

残る選択をする場合は、提示された条件を書面で確認してください。口頭の約束は後で確認できません。

話が進まないとき

  • 退職届を書面で提出し、控えを残す
  • 提出日が分かるようにする(受領印、または内容証明郵便)
  • やり取りの記録を残す

提出した事実が客観的に残る形にしておくと安全です。

相談先

  • 都道府県労働局の総合労働相談コーナー(無料)
  • 法テラス(収入等の条件を満たせば無料法律相談)

医院との話し合いが行き詰まった場合、第三者に入ってもらう方法があります。