整備士の資格は個人のもの
自動車整備士技能検定に合格して得た資格は、個人のものです。
退職しても資格に影響はなく、会社に返す性質のものではありません。合格証書は本人が保管します。
原本を会社が預かっている場合は、退職時に必ず返却を受けてください。
整備主任者・自動車検査員は「選任」
一方、整備主任者や自動車検査員は、その工場で選任される地位です。資格そのものとは別のものです。
- 整備主任者……認証工場に選任が求められる
- 自動車検査員……指定工場(民間車検場)に選任が求められる
退職すると、その工場での選任は解かれます。転職先で改めて選任されることになります。
自動車検査員になるには、地方運輸局長が行う教習の修了など、法令で定められた要件があります。要件は改正されることがあるため、地方運輸局または会社の担当者に確認してください。
転職先で必要になる書類
- 自動車整備士技能検定の合格証書
- 自動車検査員の教習修了証(該当する場合)
- 整備主任者・自動車検査員として選任されていた期間が分かる書類
- 在職期間が分かる書類(退職証明書など)
「整備主任者を務めていた」「検査員だった」という経歴は、転職で評価されます。在職証明を依頼しておくと確実です。
労働基準法22条により、使用期間・業務の種類・その事業における地位・賃金・退職の事由について証明書を請求すれば、使用者は遅滞なく交付しなければならないとされています。
その他の資格
整備士は、業務に関連する資格を複数持っていることがあります。
- 危険物取扱者
- ガス溶接、アーク溶接
- 玉掛け、フォークリフト
- 自動車車体整備士、電気装置整備士などの区分
技能講習の修了証は再交付に手間がかかります。手元にあるか、会社が保管していないか確認してください。
上位資格の受験
1級・2級への受験には、実務経験が要件になることがあります。
退職して時間が経つと、会社に実務経験の証明を依頼しにくくなります。近く受験を予定している場合は、在職中に証明書を発行してもらってください。
メーカー系の資格
ディーラーに勤務している場合、メーカー独自の技術認定を持っていることがあります。
これらはメーカーの制度に基づくもので、他メーカーのディーラーや独立系工場に転職した場合の扱いは制度によって異なります。会社の教育担当に確認してください。