動物病院に併設されたトリミングサロンや、受付・動物看護助手として働く方の退職も、基本の手続きは同じです。
雇用形態を確認する
まず契約書を見て、次を確認してください。
- 期間の定めがあるか
- 所定労働時間・所定労働日数
- 業務委託になっていないか
期間の定めがない場合
民法627条1項により、解約の申入れの日から2週間の経過で雇用契約は終了します。
期間の定めがある場合
期間途中の退職は原則として認められません。ただし、やむを得ない事由があるとき、契約期間の初日から1年を経過した後(一定の要件を満たす場合)、病院が合意したときは例外です。
業務委託になっている場合
トリマーが業務委託契約になっている場合があります。ただし、契約の名称ではなく実態で判断されます。
- 出勤時間・場所が決められている
- 施術の方法や料金を病院が指定している
- 仕事の依頼を断る自由が実質的にない
- 報酬が時間や施術数で計算されている
こうした実態があれば、労働基準法上の労働者として扱われる可能性があります。判断に迷う場合は労働基準監督署に相談してください。
有給休暇はパートにもある
雇入れの日から6か月継続勤務し、全労働日の8割以上出勤していれば、年次有給休暇が付与されます。週の所定労働日数が少ない場合も、日数に応じた比例付与の対象です。
付与されていることを知らずに辞めてしまう人が多い項目です。退職を決めたら最初に残日数を確認してください。
予約が入っている場合
トリミングの予約が先まで入っていることがあります。
- 確定している予約は可能な範囲で対応する
- 対応できない分は早めに伝えて、代わりの手配や日程変更をしてもらう
「予約が入っているから辞められない」ということはありません。予約の管理は病院側の業務です。
顧客の引き抜きは避ける
退職後に独立や転職をする場合、担当していた顧客を誘導する行為は契約違反になる可能性があります。
- 在職中に顧客の連絡先を個人的に控える
- 退職の際に転職先を伝える
- SNSで個別に連絡する
これらは避けてください。雇用契約書や誓約書の内容を確認してください。
退職後の手続き
- 健康保険: 社会保険に加入していた場合、任意継続(20日以内)か国民健康保険(14日以内)か家族の扶養を選びます
- 国民年金: 厚生年金に加入していた場合、14日以内に切替が必要です
- 失業保険: 雇用保険に加入していたか給与明細で確認し、離職票が届いたらハローワークで手続きします