柔道整復師、はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師は、いずれも国家資格です。
退職しても失効しない
国家資格は、退職しても効力を失いません。転職先でそのまま使えます。
免許証の所在を確認する
院が免許証の原本を預かっている場合があります。退職時に必ず返却を受けてください。
保険請求の関係で院が保管していることがありますが、免許証は本人のものです。返却を求めることに問題はありません。
返却を受けたら、紛失しないよう自分で保管してください。転職先で提示を求められます。
複数の資格を持っている場合
柔道整復師と鍼灸師の両方、あるいは鍼灸とあん摩マッサージ指圧の資格を併せ持っている人がいます。それぞれ別の免許です。
- どの資格の免許証を院に預けているか
- すべて返却を受けたか
退職時にリストで確認してください。
資格取得費用の返還を求められたら
在学中の学費や、資格取得のための費用を院が負担していた場合、退職時に返還を求められることがあります。
労働基準法16条は、労働契約の不履行について違約金を定めたり損害賠償額を予定したりする契約を禁止しています。「○年以内に辞めたら○万円」という取り決めは、この規定に触れる可能性があります。
ただし、返還請求が常に無効というわけではありません。次のような点から個別に判断されます。
- 貸付としての合意が明確にあったか
- 業務に必要な研修だったか、本人の資格取得のためだったか
- 返還の条件が事前に説明され、書面で合意していたか
- 金額が実費として合理的か
署名した書面を確認してください。控えがない場合は退職前にコピーをもらってください。
出典: 労働基準法16条
請求されたときの手順
- 1 その場で支払いに同意しない。金額と根拠を書面で示すよう求める
- 2 署名した書面の内容と照らし合わせる
- 3 労働基準監督署または弁護士に相談する
最後の給与から一方的に差し引かれた場合は、労働基準法24条の賃金全額払いの原則に反する可能性があります。
転職に向けて控えておくこと
- 免許の登録番号(自分の記録として)
- 扱った症状の種類と患者数の規模(個人が特定できる情報は除く)
- 受講した研修や勉強会の履歴
- スポーツ現場や介護施設での経験
院の記録からしか確認できない情報は、在職中に控えておいてください。