動物の死や、飼い主の悲しみに繰り返し立ち会う仕事は、心の消耗が蓄積します。自分の状態を見て判断することは、動物が好きでないということではありません。
まず医療機関を受診する
診断書があると、その後の選択肢が広がります。
- 休職の申請ができる
- 傷病手当金の申請ができる
- 失業保険で特定理由離職者に該当する可能性がある
- 勤務体制の見直しを求める根拠になる
「動物が好きなら耐えられるはず」と考えないでください。職務に伴う負担は、好き嫌いとは別の問題です。
休職と傷病手当金
健康保険の被保険者であれば、業務外の病気やケガで働けない場合に傷病手当金を受けられます。
支給要件:
- 1 業務外の事由による病気やケガの療養のための休業であること
- 2 仕事に就くことができないこと
- 3 連続する3日間を含み4日以上仕事に就けなかったこと
- 4 休業した期間について給与の支払いがないこと
支給額は、支給開始日以前12か月の標準報酬月額を平均した額を30で割り、その3分の2に相当する額です。支給期間は支給を開始した日から通算して1年6か月です。
個人経営の病院で注意すること
常時5人未満の個人事業所では、健康保険・厚生年金保険が強制適用ではない場合があります。国民健康保険に加入している場合、傷病手当金の制度がありません。
給与明細を見て、健康保険料の控除があるかを確認してください。
退職後も傷病手当金を受けられる場合がある
健康保険の被保険者期間が継続して1年以上あり、退職日の時点で傷病手当金を受けているか受けられる状態にあれば、資格喪失後の継続給付として退職後も受け取れます。
このとき退職日に出勤しないことが重要です。挨拶のために出勤すると要件を満たさなくなることがあります。
退職を選ぶ場合
退職届の理由は「体調不良により業務の継続が困難となりましたので」と書きます。
体調不良による退職は、失業保険の手続きで特定理由離職者に該当する可能性があります。診断書を持ってハローワークに相談してください。
療養中で働けない場合は失業保険を受給できないため、受給期間の延長を申請します。病気やケガで30日以上働けないときに申請でき、回復してから受給を始められます。
動物に関わる他の働き方
動物病院の診療以外にも、動物に関わる仕事はあります。
- ペット保険会社
- ペットフード・動物用医薬品メーカー
- トリミングサロン・ペットホテル
- 自治体の動物愛護センター
- 保護団体
看取りの場面が少ない環境を選ぶことで、動物に関わり続けられる場合があります。