日曜の夜、明日の授業のことを考えると胸が苦しくなる。
朝起きたら、また学校に行くのか。その繰り返し。
その気持ちは、決して甘えではなく、あなたの心と体からの限界のサインかもしれません。
教員特有の限界サイン
教員という職業は、身体と心に独特のストレスを与えます。
- 毎日6時間以上の授業で、声を使い続ける
- 声帯結節(ポリープ)ができる人も多い
- 耳鼻科で治療が必要な場合も
- 日曜の夜から月曜の朝にかけて、眠れない
- 月曜日に向けて、自動的に体が緊張状態になる
- 翌朝、寝不足のまま授業をする悪循環
- 教材研究をする気力がない
- 前日夜に、やっと準備を始める
- 授業の質が低下する自分に自責の念を感じる
- 疲弊が進むと、認知機能が低下する
- この症状が出たら、かなり危機的な状態
教員に多い身体症状
- 声が出ない(全く声が出ない状態)
- 喉の痛み
- 常に咳が出ている
- 頭痛(毎日のように)
- めまい
- 胃痛(ストレス性の胃潰瘍のリスク)
- 高血圧
これらの症状は、長期のストレスの結果として現れています。
心の限界サイン
身体だけでなく、心にも限界のサインが現れます。
- 授業中に、突然涙が出そうになる
- 生徒の声に対してイライラしてしまう
- 何もやる気がしない(無気力)
- 孤立感を感じる
- 何度説明しても、生徒が理解していないように思える(実は自分の説明が不明確になっている)
- 事務作業を始めても、途中で何をしていたか忘れる
- 判断力が低下する
- 休日でも学校のことが頭から離れない
- 同僚との関係が悪くなっている
- 食事をしても味がしない
- 身だしなみに気を遣わなくなった
教員バーンアウトチェックリスト
以下の項目で、自分の状態を確認してみてください。
- 日曜の夜から月曜の朝にかけて、眠れないことがほぼ毎週
- 声が出ない、または声が枯れている
- 朝起きるのが苦痛
- 授業の準備をする気力がない
- 生徒の名前を思い出すのに時間がかかる
- 休日でも学校のことが頭から離れない
- 同僚との関係がぎくしゃくしている
- 授業中に涙が出そうになることがある
- 給与や待遇への不満が強まっている
- 「教師を続けるべきか」と毎日考えている
3つ以上当てはまったら、それは限界のサインです。
公立教員の休職制度
もし、あなたが「今すぐにでも学校から逃げたい」と感じているなら、以下の制度があります。
病気休暇・休職制度:
公立教員には、以下の制度があります。
- 病気休暇:年間40日間(自動的に更新)
- 休職:最長3年間、給与の約7~8割が保障される
つまり、精神的に限界なら、給与をもらいながら休職することができます。この間に、回復するか、転職の準備をするか、判断することができます。
休職中の身分は「公務員」のままなので、社会的な信用も失われません。
- 1 産業医に相談(無料)
- 2 医師の診断書取得
- 3 教育委員会に休職願提出
- 4 承認
厚生労働省のこころの健康相談窓口
心が疲弊しているなら、プロに相談してください。
厚生労働省 こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556
- 無料で相談できます
- 専門家(臨床心理士、精神保健福祉士など)が対応
- 夜間や休日でも対応しています(曜日・時間帯によります)
退職という選択肢
もし、教員を続けることが難しいと感じたら、退職という選択肢もあります。
- 退職願を教育委員会に提出
- 2週間で退職可能(民法627条)
- ただし、円満退職のため、年度末または年度の区切りでの退職が一般的
- EdTech企業での教育コンテンツ企画
- 学習塾での教務
- 人材育成企業
- 営業職(教師の説明力は営業スキルに転換できる)
教員の経験は、多くの業界で評価されます。
最後に
あなたの「学校に行くのがつらい」という気持ちは、決して弱さではなく、あなたの体と心が正当な信号を送っているのです。
その信号に耳を傾けてください。
休職するのか、転職するのか、年度末まで頑張るのか。その判断は、あなたの心身の状態によってなされるべきです。
生徒たちは、あなたが思うより強い。そして、教育の責任は、あなた一人の肩にはかかっていません。
あなたが元気でいられることが、結果として生徒たちへの最大のプレゼントなのです。