鉄道の運行は24時間の枠組みで組まれており、泊まり勤務が生活の中心になります。
労働時間とは
労働時間とは、労働者が使用者の指揮命令下に置かれている時間をいいます。名目上の休憩時間であっても、実際には業務から離れられない状態であれば労働時間です。
泊まり勤務で問題になりやすい時間
仮眠時間
泊まり勤務では睡眠時間が設けられますが、呼び出しがあれば対応する必要がある場合、完全に業務から解放されているとは言い難い面があります。
仮眠時間が労働時間として扱われるかは、実態によって判断されます。自分の勤務でどう整理されているかを、就業規則や労働協約で確認してください。
折り返しの待機時間
行路の途中で次の乗務まで待機する時間が、休憩なのか手待ち時間なのかは実態によります。指定された場所を離れられない場合は労働時間にあたり得ます。
点呼・引き継ぎ・アルコール検査
出勤後の点呼、乗務の引き継ぎ、検査の時間は業務です。所定の始業時刻より前に行われている場合、その時間の扱いを確認してください。
制服への着替え
業務に必要な準備として位置づけられている場合、労働時間にあたり得ます。
記録を残す
実際に働いた時間を自分で記録してください。
- 出勤時刻と退勤時刻
- 行路の内容と実際の乗務時間
- 点呼・準備・後始末に要した時間
- 仮眠が中断された日
手帳、スマートフォンのメモ、カレンダーアプリなど、後から見返せる形であれば何でも構いません。未払い賃金を請求する場合、記録の有無で結果が変わります。
休憩の原則
労働基準法34条は、労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を、労働時間の途中に与えなければならないと定めています。休憩時間は自由に利用させなければなりません。
出典: 労働基準法34条
休日
労働基準法35条は、毎週少なくとも1回の休日、または4週間を通じ4日以上の休日を与えなければならないと定めています。
出典: 労働基準法35条
体調への影響
不規則な勤務は睡眠のリズムを乱します。次のような状態が続いている場合は受診を検討してください。
- 明けの日も回復しきらない
- 休みの日に眠れない、または寝すぎてしまう
- 乗務中に強い眠気を感じる
- 食欲や体重の変化
乗務中の眠気は安全に直結します。我慢せず、産業医や医療機関に相談してください。
相談先
労働基準監督署、総合労働相談コーナー(各都道府県労働局)