警察官の退職では「辞職願」が正式な書類名です。書き方を整理します。

なぜ「辞職願」なのか

公務員の退職は法律上「辞職」と呼ばれ、任命権者の承認によって効力が生じます。一方的に届け出て終わりという性質ではないため、「願」の形をとります。

民間企業で使われる「退職届」でも実務上は受理されることが多いですが、迷う場合は所属の人事担当に様式を確認してください。都道府県警察ごとに様式が定められていることがあります。

宛名

宛名は任命権者です。都道府県警察の警察官であれば、警視総監または警察本部長にあたります。

ただし、所属によっては警察署長宛で運用していることもあります。様式が定められている場合はそれに従ってください

記載する内容

  • 表題(辞職願)
  • 本文(辞職の意思と希望する退職日)
  • 提出日
  • 所属、階級、氏名
  • 宛名

理由は「一身上の都合により」で足ります。具体的な事情を書く必要はありません。

例文

辞職願

私事

このたび、一身上の都合により、令和○年○月○日をもちまして辞職いたしたく、ここにお願い申し上げます。

令和○年○月○日

○○警察署 地域課
巡査部長 氏名 印

○○県警察本部長 ○○○○ 殿

体調が理由の場合

「一身上の都合により」で問題ありませんが、休職や療養の相談を並行して行う場合は、診断書を添えると話が進みやすくなります

提出の流れ

  1. 1 直属の上司に口頭で意思を伝える
  2. 2 人事担当と退職日・手続きを確認する
  3. 3 辞職願を提出する(直属の上司経由)
  4. 4 発令を待つ
  5. 5 貸与品の返納、書類の受け取り

いきなり本部に郵送するのではなく、所属の系統に従って提出してください

用紙と封筒

  • 白无地の便箋(B5またはA4)
  • 黒のペンで縦書き
  • 白无地の封筒(B5なら長形4号、A4なら長形3号)
  • 封筒の表に「辞職願」、裏の左下に所属・階級・氏名

手渡しの場合、封はしないのが一般的です。