まつげエクステの施術については、資格と場所の両方に決まりがあります。転職や独立を考えるときに関わってくるため、整理しておきます。
美容師免許が必要
厚生労働省は次のように説明しています。
まつ毛エクステンションの施術は、美容師法に基づく「美容」に該当しますので、施術者には美容師の免許が必要です。
美容師法2条1項は「美容」を「パーマネントウエーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすること」と定義しています。まつ毛エクステンションはこの「美容」に含まれるという整理です。
美容師法6条は「美容師でなければ、美容を業としてはならない」と定めています。
出典: 厚生労働省「まつ毛エクステンションの危害」、美容師法2条・6条
美容所で行う必要がある
厚生労働省は続けて次のように説明しています。
また、美容師法では、「美容師は、美容所で美容を行わなくてはならない。」とされているため、届出されていない美容所においてまつ毛エクステンションの施術を行うことはできません。
美容所を開設・廃止するときは、都道府県知事(保健所設置市または特別区にあっては市長または区長)に届け出る必要があります。
出典: 厚生労働省「まつ毛エクステンションの危害」「美容師法概要」
退職・転職への影響
資格は退職後も有効
美容師免許は国家資格です。退職しても失効しません。転職先でそのまま使えます。
免許証の所在を確認する
サロンが免許証の原本を預かっている場合があります。退職時に必ず返却を受けてください。
独立を考える場合
自宅やレンタルスペースで施術する場合も、美容所としての届出が必要です。構造設備の基準や衛生上の措置についても定めがあります。開業を考えるなら、事前に管轄の保健所に相談してください。
エステ・ネイルとの違い
エステティシャンやネイリストには、国家資格の制度がありません。民間の団体が認定する資格はありますが、法律上の免許ではありません。
まつげエクステだけは美容師免許が必要という点で扱いが異なります。サロンでまつげエクステも提供している場合、誰が施術できるのかが法律上決まっていることになります。
確認しておくこと
- 自分が持っている資格が国家資格か民間資格か
- 免許証・認定証の原本がどこにあるか
- 更新の必要がある民間資格の場合、更新の時期と手続き
民間資格には団体への年会費や更新料が必要なものがあります。サロンが負担していた場合、退職後は自己負担になるのか、そもそも資格が維持できるのかを確認してください。