栄養士・管理栄養士の勤務先は幅広く、職場の種類によって退職時に確認すべき点が変わります。

病院

臨床栄養に関わる業務があります

  • 入院・外来の栄養指導で対応中の患者
  • 栄養管理計画やカンファレンスの記録
  • 加算の算定に関わる書類(該当する場合)
  • 食種と個別対応

患者の情報は施設の記録として残してください。持ち帰ることはできません。

介護施設

  • 利用者ごとの食形態と嚥下の状態
  • ミールラウンドの記録
  • 栄養ケア計画
  • 家族への説明の経緯

嚥下に関する情報は事故につながり得るため、引き継ぎの優先度が高い項目です

学校・保育所

  • 食物アレルギーの対応(最優先で引き継ぐべき項目です
  • 献立表と保護者への配布物
  • 食育の年間計画
  • 給食費に関わる事務(担当している場合)

アレルギー対応は誤りが重大な事故につながります。児童・生徒ごとの情報と、除去・代替の手順を確実に引き継いでください。

事業所給食・社員食堂

  • 喫食数の推移と発注の見込み
  • 食券やレジの精算(担当している場合)
  • メニューのサイクル

委託給食会社

雇用主は受託会社です。退職届の宛名は会社の代表者であり、施設の担当者ではありません。

  • 配属先の施設への引き継ぎ
  • 会社への引き継ぎ(担当者、備品、記録)
  • 次の配属先が決まっている場合の扱い

食品メーカー・研究

  • 進行中の開発案件
  • 試験のデータと記録
  • 秘密保持に関する取り決め

開発情報や試験データの持ち出しは、就業規則や秘密保持契約の問題になります。署名した書面を確認してください。

共通して確認すること

  • 就業規則の退職に関する条項
  • 有給休暇の残日数
  • 免許証の原本の所在
  • 貸与品(白衣、名札、鍵、端末)
  • 資格取得費用に関する取り決め

転職先を選ぶときの視点

職場によって、身につく経験が大きく変わります。

  • 臨床栄養に関わりたい → 病院
  • 継続的に個人を支援したい → 介護施設、在宅
  • 予防・教育に関わりたい → 学校、行政、健診機関
  • 商品や献立の企画に関わりたい → 食品メーカー、外食

自分が次に何を得たいのかを整理してから探すと、選択がぶれません