消防士の退職は任命権者の承認によって効力が生じるため、民間より早めに動く必要があります。

早めに伝える理由

辞職は発令という形をとります。所属から人事部門を経て任命権者(消防長)に上がり、発令の手続きが行われるため、申し出てから実際に退職日を迎えるまでに時間がかかります

さらに消防は交替制勤務で、隊の編成に人数が組み込まれています。一人抜けると勤務指定の組み直しが必要になるため、調整に時間を要します。

年度末が区切りになりやすい

人事異動が年度替わりに行われることが多いため、3月末を退職日とするのが最も調整しやすいのが実情です。年度末退職を考える場合、前年の秋から冬にかけて意思を伝えておくと手続きに余裕が生まれます。

年度途中で辞める場合

体調やハラスメント、家庭の事情など、年度末まで待てない事情がある場合は、待つ必要はありません

  • まず直属の上司に相談する
  • 体調が理由なら診断書を用意する
  • 話が進まない場合は辞職願を書面で提出し、控えを保管する

誰に伝えるか

直属の上司が最初です。所属の系統に従ってください。

  • 「ご相談したいことがあります」と時間をもらう
  • 退職の意思を伝える
  • 希望する退職日を伝える
  • 手続きの流れと必要な書類を確認する

伝えた後に記録を残す

いつ、誰に、どう伝えたかをメモに残してください。話が進まないときの備えになります。

退職前に休職を検討する

体調を崩している場合は、辞職の前に休職の制度を確認してください。地方公務員法28条2項は、心身の故障のため長期の休養を要する場合に休職とすることができると定めています。

休職の期間や給与の扱いは条例で定められています。在職のまま療養し、回復してから続けるか辞めるかを判断するという選択肢があります。

引き止めへの向き合い方

「今は人が足りない」「もう少し続けてほしい」と言われることがあります。

人員の確保は組織側の課題です。辞めたい理由が解決しないのであれば、期間を延ばしても結論は変わりません

一方で、配置換えで解決する問題であれば、それも選択肢です。何が理由なのかを自分の中で整理してから話し合ってください