退職後にやることリスト【完全版】
退職後は、思った以上にやることがたくさんあります。健康保険の切り替え、年金手続き、税務申告など、期限付きの重要な手続きをチェックリスト形式でまとめました。期限を過ぎると罰金や給付が受けられなくなる可能性があるため、注意が必要です。
退職後の手続き全体フロー
退職後にやるべき手続きを時間軸で整理しました。
退職日から14日以内(必須)
健康保険の切り替え、年金の切り替え、住民税の確認
退職から2週間以内
失業保険の手続き(ハローワークで求職申し込み)
退職から6ヶ月以内
確定拠出年金(DC)の移管手続き
翌年1月末まで
確定申告(年内に再就職しなかった場合)
健康保険の切り替え(退職翌日から14日以内)
在職中は会社の健康保険に加入していますが、退職すると自動的に喪失します。以下の3つの選択肢から1つを選んで手続きしましょう。
選択肢1:国民健康保険
申請場所
住んでいる市区町村の役所・役場(国民健康保険課)
期限
退職翌日から14日以内
持ち物
退職証明書、離職票、身分証明書、マイナンバー
特徴
保険料は前年度の所得をベースに計算。退職金がある場合は割高になることがあります。
選択肢2:任意継続被保険者
申請場所
退職した会社の健康保険組合または協会けんぽ
期限
退職翌日から20日以内
加入期間
最長2年間
特徴
退職時の給与をベースに計算。保険料は自分で負担(会社負担分も含む)。
選択肢3:配偶者の扶養に入る
条件
配偶者が会社勤めで健康保険に加入、年収130万円未満等
申請場所
配偶者の会社の人事部または健康保険組合
特徴
保険料負担なし。退職金や失業保険の給付を受けると年収が130万円を超える場合は適用外
比較表
| 項目 | 国民健康保険 | 任意継続 | 配偶者扶養 |
|---|---|---|---|
| 保険料計算 | 前年度所得 | 退職時給与 | なし |
| 加入期間 | 制限なし | 最長2年 | 条件を満たす間 |
| 手続き期限 | 14日以内 | 20日以内 | 早いほど良い |
年金の切り替え(退職翌日から14日以内)
在職中は厚生年金に加入していますが、退職により喪失します。以下の手続きが必要です。
通常:国民年金(第1号被保険者)に切り替え
申請場所:住んでいる市区町村の役所・役場(年金課)。持ち物:離職票、身分証、マイナンバー
配偶者の扶養に入る場合:第3号被保険者
申請場所:配偶者の会社の人事部。保険料負担なし
14日以内に手続きしないと、国民年金の加入資格を失う可能性があります。必ず期限内に済ませましょう。
住民税の支払い
退職後の住民税の支払い方は、退職月によって異なります。
| 退職月 | 支払い方法 |
|---|---|
| 1月〜5月 | 残りの月分を最終月給から一括徴収 |
| 6月〜12月 | 残りを一括徴収するか、自分で納付書で支払い |
6月以降に退職した場合は、市区町村から納付書が送られます。期限までに支払いましょう。
所得税・確定申告
年内に再就職しなかった場合は、翌年に確定申告が必要です。
確定申告が必要な場合
年内に退職し、再就職しなかった場合。源泉徴収票に記載された所得税が実際の税額より多い場合は、申告することで還付を受けられます。
確定申告の時期
翌年2月16日〜3月15日(毎年異なる可能性あり)
必要な書類
源泉徴収票、身分証、マイナンバー、印鑑
退職時に会社から源泉徴収票を受け取ることを忘れずに。紛失した場合は、会社に再発行を依頼できます。
失業保険(基本手当)の申請手続き
失業保険を受給する場合は、早めにハローワークで申請しましょう。
申請場所
住んでいる地域のハローワーク
手続き時期
離職票が届いたら(退職から10日〜2週間)。早く申請するほど給付が早くスタート
持ち物
離職票、身分証明書、マイナンバーカード(通知カード)、印鑑
その後
月1回の認定日に出頭して求職活動の実績を報告。失業認定を受けると基本手当が振込まれます。
確定拠出年金(DC)の移管(退職から6ヶ月以内)
確定拠出年金(企業型DC)に加入していた場合は、6ヶ月以内に手続きが必要です。
放置すると自動移管されて手数料がかかります
6ヶ月以内に手続きしないと、自動的に国民年金基金連合会に移管されます。その後は管理手数料がかかり、運用もされません。iDeCo等に移管することで、引き続き運用が可能です。
手続きの流れ:
- 1. 退職した会社の企業型DCの運営事務局に連絡
- 2. 移管手続きの書類を取得
- 3. iDeCo等の金融機関で口座開設
- 4. 書類に記入して提出
よくある質問
退職後の手続きで最も重要なものは?
健康保険と年金の切り替え(14日以内)、失業保険の申請(2週間以内)です。これらは期限が厳しく、期限を過ぎると給付や加入資格を失う可能性があります。
国民健康保険と任意継続、どちらが安い?
退職金がある場合は国保が有利なことが多いです。両者の保険料を市区町村で試算してもらい、比較して選びましょう。
14日を過ぎて手続きしたら?
遅れても手続きは可能ですが、その間に病気になった場合の医療費は自己負担になります。早めに手続きすることをおすすめします。
転職する場合の手続きは?
新しい勤務先で健康保険と年金が自動切り替えされます。ただし転職までの期間がある場合は、市区町村での手続きが必要です。新しい勤務先には健康保険資格喪失証明書を提出しましょう。
源泉徴収票をもらい忘れたら?
退職した会社に連絡して再発行を依頼できます。確定申告に必要なため、早めに手配しましょう。
※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的アドバイスではありません。個別の状況に応じた判断が必要な場合は、市区町村役所、ハローワーク、税務署等の公的機関にご相談ください。