自衛官の退職(依願退職)制度について解説します。自衛官は民間企業とは異なる退職手続きが必要です。

自衛官の退職は「依願退職」

自衛官は民間企業の労働者とは異なり、自衛隊法に基づく特別職国家公務員です。退職は「依願退職」と呼ばれ、退職届ではなく「退職願」を提出します。

民間企業との大きな違い

  • 民間: 退職届を提出すれば2週間で退職成立(民法627条)
  • 自衛官: 退職願を提出し、任命権者の承認が必要

任期制自衛官の退職

任期制自衛官(陸士・海士・空士)は、任期満了まで勤務する義務があります。

任期途中の退職

  • 原則として任期途中の退職は認められない
  • ただし、やむを得ない理由(体調不良、家庭の事情)があれば退職可能
  • 上官に退職の意思を伝え、退職願を提出

任期満了時の退職

  • 任期満了の数ヶ月前に「任期継続」の意思確認がある
  • 継続しない旨を伝えれば任期満了で退職

非任期制自衛官の退職

非任期制自衛官(曹・幹部)は、退職願を提出し、任命権者の承認を得て退職します。

退職までの流れ

  1. 1 直属の上官に退職の意思を伝える
  2. 2 退職願を提出
  3. 3 任命権者(連隊長等)の承認
  4. 4 退職日の決定
  5. 5 退職

承認までの期間

通常1〜3ヶ月程度かかります。引き止めが強い場合はさらに長くなることもあります。

注意点

  • 自衛官は労働基準法の適用外(自衛隊法が適用)
  • 退職を拒否されても、退職の自由は憲法で保障されている
  • 退職の意思が固い場合は、地方協力本部の援護担当に相談可能