営業職の退職で最も重要なのが顧客の引き継ぎです。取引先に不安を与えず、後任者がスムーズに業務を引き継げるよう、計画的に進めましょう。
顧客引き継ぎのスケジュール
| 時期 | やること |
|---|---|
| 退職1ヶ月前 | 引き継ぎリストの作成、後任者の決定 |
| 退職3週間前 | 引き継ぎ書の作成、後任者への説明開始 |
| 退職2週間前 | 重要顧客への挨拶回り(後任者同行) |
| 退職1週間前 | 残りの顧客への挨拶メール送付 |
| 最終出勤日 | 引き継ぎの最終確認、CRM/SFAの更新完了 |
引き継ぎ書に記載する内容
顧客ごとに以下の情報をまとめましょう。
基本情報
- 会社名・担当者名・連絡先
- 取引開始日・契約内容
- 売上規模・取引頻度
商談状況
- 進行中の案件と進捗状況
- 見積もり提出中の案件
- 次回アクション(いつ・何をするか)
顧客の特徴
- 決裁者・キーマンの情報
- 商談の進め方の特徴(メール派・電話派・訪問派)
- 注意事項(NGトピック、過去のクレーム等)
- 競合他社の状況
取引先への挨拶回り
重要顧客には直接訪問
売上上位の顧客や重要な案件を抱える取引先には、後任者を伴って直接挨拶に伺います。
- 1 退職の報告と最終出勤日
- 2 後任者の紹介
- 3 引き継ぎ後も変わらないサービスの保証
- 4 これまでのお礼
その他の顧客にはメール
全顧客に個別訪問するのは難しいため、メールで退職のご挨拶を送ります。後任者のCCを入れるのが一般的です。
CRM/SFAのデータ整理
退職前にCRM/SFAの情報を最新の状態に更新しましょう。
- 全案件のステータスを更新
- 次回アクション日と内容を明記
- 顧客とのやり取りの履歴を漏れなく入力
- 添付ファイル(見積書、提案書等)が最新版か確認
やってはいけないこと
- 顧客リストを個人のメールに送る
- 顧客情報をUSBにコピーして持ち出す
- 取引先に転職先の名刺を配る
- 顧客を引き抜く(競業避止義務に違反する可能性)
退職届の書き方
退職届には「一身上の都合」と記載します。顧客引き継ぎの詳細は退職届ではなく、引き継ぎ書にまとめましょう。
まとめ
顧客引き継ぎの質は、退職後の評判を大きく左右します。「あの人は最後まで丁寧だった」と言われるよう、引き継ぎ書の完成度と挨拶の誠意にこだわりましょう。