# 子育てとファミレス勤務の両立に限界|飲食業界5年目の選択
インタビュー対象者プロフィール
- 名前: 安田 麻衣さん(仮名)
- 年齢: 27歳
- 経験年数: ファミリーレストランチェーン 5年(ホール→副店長)
- 勤務先: ファミリーレストランチェーン
- 家族構成: 夫(会社員)、長男1歳
- 現在: 退職後、食品ECサイトのカスタマーサポート(在宅勤務)
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Q: 飲食業界で育児との両立が難しいと感じたのはどんな点ですか?
飲食業界の最大の問題は「シフト勤務」です。ファミレスは朝7時から深夜2時まで営業している店舗もあります。シフトは早番(7時〜16時)、中番(11時〜20時)、遅番(17時〜翌2時)の3パターン。育休復帰後、「早番のみ」で希望を出しましたが、人手不足で中番や遅番に入らざるを得ない状況でした。
保育園は朝7時半から18時半まで。早番なら何とかなりますが、中番に入ると18時半のお迎えに間に合いません。延長保育を使っても19時が限界で、中番の勤務終了は20時。毎回夫に頼むしかなく、夫の仕事にも影響が出ていました。
遅番は論外です。子どもを寝かしつけてから出勤して、深夜に帰宅する生活は不可能でした。
Q: 会社の育児支援制度はどうでしたか?
育休は1年取得できました。復帰後の時短勤務制度もありましたが、飲食業界の「時短」は正直機能しません。
時短で6時間勤務の契約にしても、ランチのピーク時にシフトを入れられると、11時〜17時の勤務になります。ピーク時に「時短だから先に上がります」と言える雰囲気ではないんです。お客様が並んでいるのに帰れない。結局、毎日30分〜1時間はサービス残業していました。
土日祝日の出勤も問題でした。ファミレスは土日が稼ぎ時なので、「土日は必ず出てほしい」と言われます。でも、保育園は土曜日の預かりが短縮で、日曜は休園。夫に見てもらうか、実家の親に頼むか。毎週その調整が必要でした。
Q: 退職を決めたきっかけを教えてください。
息子が1歳になった頃、保育園から「お子さんが発熱しました」と電話がありました。すぐに迎えに行きたかったのですが、その日はランチのピーク真っ只中で、店長から「今は抜けられない、もう少し待ってくれ」と言われました。
1時間後にようやく早退できましたが、迎えに行った息子は39度の熱でぐったりしていました。その時に「もう限界だ」と思いました。子どもの緊急時にすぐ動けない仕事は、親として許容できないと。
夫とも話し合い、「今の店舗で働き続けるのは無理」という結論に至りました。
Q: 退職の手続きについて教えてください。
退職届は1ヶ月前に店長に提出しました。店長は理解を示してくれましたが、エリアマネージャーからは「パートに切り替えるのはどうか」「週2日だけでも来てほしい」と提案されました。
ただ、飲食店のパートでも急なシフト変更や人手不足時の出勤要請は避けられません。中途半端な形で残るよりも、きっぱり辞めて在宅でできる仕事に切り替えるほうがいいと判断しました。
退職届はこのサイトのテンプレートで作成しました。退職届の宛先は会社の代表取締役にしましたが、提出先は直属の店長です。
退職日の設定で気をつけたのは、社会保険の切り替えタイミングです。月末退職にすると、その月まで会社の社会保険に加入できます。月の途中で退職すると、その月から国民健康保険と国民年金に自分で加入する必要があり、手続きが面倒になります。
Q: 退職後の収入面はどう対処しましたか?
ファミレスの副店長時代の年収は約300万円。それがゼロになるのは不安でしたが、失業保険を申請しました。
自己都合退職の場合、通常は3ヶ月の給付制限がありますが、育児を理由とする退職の場合は「特定理由離職者」に該当する可能性があります。ハローワークで相談したところ、認定されて給付制限なしで受給できました。これは大きかったです。
退職後2ヶ月目から、食品ECサイトのカスタマーサポートの在宅ワークを始めました。飲食業界の知識(食品表示、アレルギー対応など)が評価されて採用されました。月収は約15万円ですが、完全在宅なので子どもの急な体調不良にも対応できます。
Q: 飲食業界で育児との両立に悩んでいる方にアドバイスをお願いします。
飲食業界と育児の両立は、正直に言って非常に難しいです。シフト勤務、土日祝出勤、人手不足による急なシフト変更。これらは育児と根本的に相性が悪い。
ただし、すぐに退職するのではなく、まずは以下を試してみてください。
- パート勤務への切り替え交渉
- 曜日・時間固定シフトの交渉
- 別の飲食チェーン(育児支援が充実しているところ)への転職
- 給食会社など、土日休みの飲食関連職への転職
それでも無理なら、退職は前向きな選択です。飲食の接客スキルやマネジメント経験は、コールセンター、販売職、事務職など、多くの職種で評価されます。
退職届の準備はこのサイトのテンプレートで簡単にできます。引き継ぎは丁寧に行って、同僚やアルバイトスタッフに迷惑をかけないようにしましょう。飲食業界は狭い世界なので、円満退職を心がけてください。