食品衛生責任者として選任されているスタッフが退職する場合の手続きを解説します。

食品衛生責任者とは

食品衛生法に基づき、飲食店には食品衛生責任者を1名以上配置する義務があります。以下の資格者が食品衛生責任者になれます。

  • 調理師
  • 栄養士
  • 食品衛生責任者養成講習修了者
  • その他(製菓衛生師、食品衛生管理者など)

退職時に必要な手続き

自分がやるべきこと

食品衛生責任者は店舗(事業者)が選任するものであり、退職する本人が届出をする必要はありません。ただし以下を行うと円滑です。

  1. 1 店舗オーナーに食品衛生責任者であることを改めて伝える
  2. 2 後任候補の推薦: 資格を持つスタッフがいれば推薦する
  3. 3 業務の引き継ぎ: 衛生管理の日常業務を後任に引き継ぐ

店舗がやるべきこと

  • 後任の選任: 退職日までに新たな食品衛生責任者を選任
  • 保健所への届出: 食品衛生責任者の変更届を提出
  • 届出期限: 変更後速やかに(自治体により異なるが概ね2週間以内)

後任がいない場合

食品衛生責任者養成講習

後任候補が資格を持っていない場合は、食品衛生責任者養成講習(約6時間・受講料約1万円)を受講することで資格を取得できます。

退職日まで後任が決まらない場合

退職日を延ばす義務はありません。後任の選任は店舗側の責任です。ただし、後任がいない状態で営業を続けると食品衛生法違反となるため、店舗に早めの対応を促しましょう。

食品衛生責任者の資格は退職後も有効

食品衛生責任者の資格(講習修了証)は個人に帰属するため、退職後も有効です。転職先の飲食店で再び食品衛生責任者として選任されることも可能です。

資格証の保管

退職時に講習修了証の原本を持っていることを確認しましょう。紛失した場合は、受講した自治体の食品衛生協会で再発行が可能です。

衛生管理の引き継ぎチェックリスト

  • 日常の衛生点検表の記入方法
  • 食材の温度管理ルール
  • 害虫駆除業者の連絡先
  • 保健所の定期立入検査への対応方法
  • HACCPに沿った衛生管理計画の説明