# デスクワークで腰痛と不眠が悪化、体調不良で退職するまで
- 名前: K.Hさん(仮名)
- 年齢: 34歳
- 経験年数: 8年(総務事務)
- 勤務先: IT関連企業の管理部門
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Q: 体調不良の最初の兆候はいつ頃でしたか?
入社5年目くらいからです。総務の仕事は基本的にずっとPC作業なので、1日8時間以上座りっぱなしでした。最初は「肩が凝るな」程度だったのですが、徐々に腰痛がひどくなりました。整形外科で「椎間板ヘルニアの一歩手前」と言われたのが5年目の冬です。
同時期に、仕事量が増えたことで残業が常態化しました。月末の給与計算や社会保険手続きの時期は毎日21時、22時まで残っていました。家に帰っても仕事のことが頭から離れず、眠れない日が増えていきました。
Q: 症状はどのように悪化していきましたか?
6年目に入ると、朝起きるのがつらくなりました。腰が痛くて靴下を履くのも一苦労。通勤電車で立っているのもつらく、早い電車に乗って座席を確保するようになりました。
不眠も深刻でした。寝つきが悪く、やっと眠れても3時間くらいで目が覚める。睡眠薬をもらいましたが、翌朝ぼんやりして仕事に集中できない。悪循環でした。
7年目に胃潰瘍も発症して、「体が限界だ」と自覚しました。
Q: 休職は検討しましたか?
はい、上司に相談したところ「休職制度はあるよ」と言われました。就業規則を確認すると、勤続5年以上で最大6ヶ月の休職が可能でした。
ただ、総務は私を含めて3人しかおらず、私が抜けると業務が回らなくなる状況でした。「休職しても復帰後に同じ環境に戻るだけ」「復帰後に居づらくなるのでは」という不安もありました。
主治医と相談した結果、「環境そのものを変えないと根本的な解決にならない」という結論になり、退職を選びました。
Q: 退職届の提出から退職日までの流れを教えてください。
まず管理部長に口頭で伝えました。「体調を理由に退職したい」と。診断書も見せました。部長は理解を示してくれて、「引き継ぎ期間を1ヶ月とって、その後は有給消化でいいよ」と言ってくれました。
退職届は翌日に提出しました。退職理由は「一身上の都合」です。体調不良が理由でも、退職届には詳しく書く必要はありません。
引き継ぎは、業務マニュアルをExcelで作成して、各業務の手順、使用するシステムの操作方法、年間スケジュールをまとめました。総務の仕事は月次・年次のサイクルがあるので、1年分のカレンダーに「いつ何をするか」を書いたものが一番喜ばれました。
Q: 退職後の体調回復について教えてください。
退職後の最初の1ヶ月は、ほぼ何もせずに過ごしました。好きな時間に起きて、散歩して、昼寝して。それだけで腰痛が劇的に改善しました。不眠も2週間ほどで、薬なしで眠れるようになりました。
2ヶ月目からリハビリを兼ねてジムに通い始め、体力が戻ってきました。3ヶ月目から転職活動を開始し、4ヶ月目に今の会社に入社しました。
Q: 現在の働き方はいかがですか?
今の会社はリモートワーク週3日で、スタンディングデスクも完備されています。残業は月10時間程度。腰痛はほぼなくなり、睡眠も安定しています。
体調不良で退職を考えている方へのアドバイスは3つあります。1つ目は「まず病院に行くこと」。自己判断せず、医師の診断を受けてください。2つ目は「診断書をもらうこと」。退職時だけでなく、失業保険の手続きでも有利になります。3つ目は「生活費の準備」。最低3ヶ月分の生活費を貯めてから退職すると、焦らず回復に専念できます。