# キャリアアップを目指して7年勤めた会社を円満退職した話
- 名前: A.Tさん(仮名)
- 年齢: 32歳
- 経験年数: 7年(一般事務)
- 勤務先: メーカーの総務部
---
Q: 退職を考え始めたきっかけは何でしたか?
入社5年目くらいから、漠然と「このままでいいのかな」という気持ちがありました。一般事務の仕事自体は嫌いではなかったのですが、毎日同じルーティンの繰り返しで、スキルが伸びている実感がなかったんです。周りの友人がキャリアアップしていく中で、自分だけ取り残されている感覚がありました。
決定的だったのは、簿記2級を取得した後です。経理の仕事に興味が湧いて、社内で異動を希望したのですが「今の部署で人が足りないから」と断られました。それで「外に出るしかない」と思い始めました。
Q: 転職活動はどのように進めましたか?
在職中に転職エージェントに2社登録しました。平日の昼休みにエージェントと電話で相談したり、有給を使って面接に行ったりしていました。事務職から経理へのキャリアチェンジだったので、簿記2級の資格と、前職で少しだけ関わっていた請求書処理の経験をアピールしました。
転職活動は3ヶ月ほどで、最終的に経理専門の派遣から正社員登用のルートと、中小企業の経理正社員の2つの内定をもらいました。年収は前職の320万円から380万円に上がりました。
Q: 上司にはどう伝えましたか?
内定が出てから1週間ほど悩んで、直属の課長に会議室で1対1で伝えました。「キャリアアップのために経理職に挑戦したい」と正直に話しました。課長は最初驚いていましたが、「応援するよ」と言ってくれました。引き止めもありましたが、「経理をやりたいという気持ちは変わりません」と丁寧にお断りしました。
退職届は課長に相談した翌週に提出しました。「一身上の都合」と書きましたが、口頭では理由を説明していたのでスムーズでした。
Q: 引き継ぎはどのように行いましたか?
1ヶ月半の引き継ぎ期間をもらいました。事務職の引き継ぎで一番大変だったのは、業務マニュアルの作成です。日常のルーティン業務は体で覚えていたので、改めて文書化するのに時間がかかりました。
- 月次・年次で発生する業務の一覧表を作成
- 取引先ごとの連絡先と担当者の癖(FAX希望、メール希望など)をまとめた
- 社内の各部署との連携ポイントをリスト化
- よくあるトラブルと対処法をQ&A形式で整理
後任の方が決まってからは、2週間ほど横について一緒に業務をやりながら教えました。
Q: 退職届の出し方で気をつけたことはありますか?
退職届は白い封筒に入れて、二つ折りにして渡しました。宛名は代表取締役社長宛てです。事前にネットで調べて書式を整えたのですが、このサイトのようなPDF作成ツールがあれば楽だったと思います。
提出先は総務部長でしたが、最初に直属の課長に口頭で伝えてから、課長経由で提出しました。いきなり総務に出すのはマナー違反になるので、順序は大事です。
Q: 退職して良かったと思いますか?
はい、間違いなく良かったです。今は経理として決算業務にも携わっていて、毎日新しいことを学んでいます。年収も上がりましたし、専門スキルが身についている実感があります。
一般事務の経験は無駄ではありませんでした。電話対応、来客対応、書類管理のスキルは経理でも役立っています。ただ、もっと早く動いていれば良かったとも思います。事務職の方で「何かを変えたい」と思っている方は、まず資格取得から始めてみることをおすすめします。