看護師のメンタルヘルス不調のサイン

日本看護協会の調査によると、看護師の約6割が強いストレスを感じている。以下の症状が2週間以上続く場合は受診を検討すべきだ。

  • 不眠・早朝覚醒
  • 出勤前の強い動悸・吐き気
  • 食欲の著しい低下または過食
  • 集中力が続かずインシデントが増えた
  • 「消えてしまいたい」という考えが浮かぶ

ステップ1:心療内科・精神科を受診する

職場の産業医ではなく外部の医療機関を受診する方がよい。診断書には病名、休養期間、「就労困難」である旨を記載してもらう。費用は2,000〜5,000円程度。

ステップ2:休職する

診断書を看護師長に提出して休職に入る。

傷病手当金の支給額(月給28万円の場合)

項目金額
標準報酬日額約9,333円
傷病手当金日額(2/3)約6,222円
月額約18万6,660円

支給期間は通算で最長1年6ヶ月

ステップ3:退職を決断した場合

対面が困難な場合は郵送(内容証明郵便)でも退職届は有効。民法627条により届いてから2週間で退職成立。

ステップ4:退職後も傷病手当金を継続受給する

以下の3条件すべてを満たす必要がある。

  1. 1 退職日までに継続して1年以上の健康保険加入期間がある
  2. 2 退職日に傷病手当金を受給中であるか、受給できる状態にある
  3. 3 退職日に出勤していないこと

特に3番目が重要。退職日は必ず欠勤扱いにすること。

失業保険との関係

傷病手当金の受給中は失業保険を受給できないが、ハローワークで受給期間の延長手続きをしておけば、回復後に受給可能。延長は最長3年間。退職後30日経過した翌日から1ヶ月以内にハローワークへ申請する。

回復後のキャリア選択肢

  • 日勤のみのクリニック ——生活リズムを整えやすい
  • 訪問看護 ——1対1で人間関係ストレスが少ない
  • 健診センター ——緊急性が低く精神的負担が軽い
  • 産業保健師 ——企業で健康管理を行う

焦らず段階的に復帰することが再発予防の鍵だ。