インタビュー対象者プロフィール
- 名前: 田中 美咲さん(仮名)
- 年齢: 30歳
- 経験年数: 7年(急性期病棟5年 → 大学病院専門外来2年目)
- 前職: 総合病院の外科病棟
- 現職: 大学病院の循環器内科外来
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Q: 転職を考え始めたきっかけを教えてください。
入職5年目くらいから「このままでいいのかな」という漠然とした不安がありました。外科病棟で一通りの経験は積めたんですが、もっと専門性を高めたいという気持ちが強くなって。特に循環器領域に興味があったので、専門的な知識を深められる環境に行きたいと思うようになりました。
あと正直に言うと、給与面もありました。総合病院だと夜勤手当込みで年収450万円くらいが頭打ちで。同期で大学病院に転職した子が「基本給が全然違う」と言っていたのも影響しましたね。
Q: 転職活動はどのように進めましたか?
最初は看護師専門の転職サイトに2社登録しました。働きながらの転職活動だったので、夜勤明けの日や休日にエージェントと電話面談をしていました。履歴書の添削もしてもらえたのが助かりましたね。
実際に応募したのは3病院で、2病院から内定をいただきました。面接では「なぜ急性期から外来なのか」を聞かれることが多かったんですが、「急性期で培った急変対応のスキルを活かしつつ、患者さんと長期的に関わりたい」という軸で答えていました。
Q: 退職を上司に伝えたときの反応は?
師長には3ヶ月前に伝えました。うちの病院は就業規則で2ヶ月前までに申し出ることになっていたので、余裕を持って。師長は最初「もったいない」「うちでも循環器の研修に行かせられるかもしれない」と引き止めてくれましたが、私の決意が固いと分かると「応援する」と言ってくれました。
退職届は師長経由で看護部長に提出しました。宛名は院長で、理由は「一身上の都合」としました。特に揉めることもなく、円満に進みましたね。
Q: 引き継ぎで大変だったことは?
受け持ち患者さんの情報共有が一番大変でした。特に長期入院の患者さんは、カルテに書ききれない「この患者さんはこういう声かけが効く」みたいな暗黙知が多くて。後任の看護師に1ヶ月くらいかけて一緒にラウンドしながら引き継ぎました。
あと、委員会活動やプリセプターの引き継ぎもありました。感染対策委員会の資料は全部データで整理して共有フォルダに入れておきました。
Q: 転職後の変化を教えてください。
年収は450万円から530万円に上がりました。夜勤がなくなったので夜勤手当分は減りましたが、基本給の差が大きくて結果的にアップです。何より日勤のみの生活リズムが安定して、体調がすごく良くなりました。
専門外来では循環器の認定看護師を目指して勉強中です。大学病院は研修制度が充実しているので、学会参加の補助も出ますし、キャリアアップの道筋が明確なのがありがたいですね。
Q: これから転職を考えている看護師にアドバイスはありますか?
3つあります。まず、退職届を出す前に転職先の内定を取ること。看護師は売り手市場とはいえ、希望の条件に合う職場はそう多くないので。次に、引き継ぎ期間は余裕を持つこと。最低2ヶ月は見ておいた方がいいです。最後に、退職理由は前向きに伝えること。「今の職場が嫌」ではなく「こういうキャリアを築きたい」と伝えると、円満退職につながります。