パート・アルバイトで勤務している歯科衛生士の方へ、退職届の書き方と注意点を解説します。
パート歯科衛生士も退職届は必要?
法律上、パートの退職に退職届は必須ではありませんが、書面で退職の意思を残しておく方がトラブル防止になります。口頭だけだと「聞いていない」と言われるケースがあるためです。
雇用形態による退職ルールの違い
期間の定めがない契約(無期雇用パート)
正社員と同じく、退職の意思表示から2週間で退職が成立します(民法627条)。ただし、就業規則があれば1ヶ月前の申し出が望ましいです。
期間の定めがある契約(有期雇用パート)
- 契約期間満了まで原則として退職不可
- ただし「やむを得ない事由」(体調不良、家庭の事情)がある場合は期間途中でも退職可能
- 契約開始から1年を超えた場合はいつでも退職可能(労働基準法137条)
パート歯科衛生士の退職届の書き方
基本フォーマット
正社員の退職届と同じ書式で問題ありません。
記載のポイント
- 宛名: 院長宛(「○○歯科医院 院長 ○○○○ 殿」)
- 所属: 「○○歯科医院 パート歯科衛生士」
- 退職理由: 「一身上の都合」
- 退職日: 院長と合意した日付
パート特有の注意点
有給休暇の扱い
パート歯科衛生士にも有給休暇は発生します。
| 週の勤務日数 | 6ヶ月後の付与日数 |
|---|---|
| 5日以上 | 10日 |
| 4日 | 7日 |
| 3日 | 5日 |
| 2日 | 3日 |
| 1日 | 1日 |
退職前に残っている有給休暇は消化する権利があります。
シフトの調整
パート勤務の場合、退職前のシフト調整が必要です。既に入っているシフトについては、最終出勤日まで責任を持って勤務しましょう。
社会保険の確認
- 週20時間以上勤務していた場合: 雇用保険に加入している可能性がある
- 週30時間以上勤務していた場合: 健康保険・厚生年金に加入している可能性がある
- 退職後は国民健康保険・国民年金への切り替えが必要
契約更新のタイミングで辞める場合
契約更新時期が近い場合は、更新しない旨を伝えるだけで退職できます。この場合、退職届は不要なケースが多いですが、書面で「契約を更新しない」旨を伝えておくと安心です。
扶養内パートの場合
配偶者の扶養に入っている場合、退職後の保険・年金の切り替えは不要です。ただし、失業保険を受給する場合は受給額によって扶養から外れる可能性があるため、確認しましょう。