院長との関係に悩んで退職を考えている歯科衛生士の方へ、退職届の書き方と円満退社のポイントを解説します。

退職届の理由は「一身上の都合」でよい

院長との人間関係が原因であっても、退職届には「一身上の都合」と書くのが原則です。具体的な不満や人間関係のトラブルを退職届に記載する必要はありません。

口頭で理由を聞かれた場合

院長から直接「なぜ辞めるのか」と聞かれることが多いですが、以下のように前向きな理由を伝えましょう。

  • 「スキルアップのため、新しい環境で学びたいと考えています」
  • 「以前から興味のあった矯正歯科(訪問歯科/小児歯科)の分野に進みたいです」
  • 「家庭の事情でやむを得ず退職を決めました」

避けるべき伝え方

  • 「院長の指導方針に合いません」→ 対立を生む
  • 「待遇に不満があります」→ 条件改善で引き止められる
  • 「他のスタッフとうまくいきません」→ 配置転換で引き止められる

歯科医院特有の注意点

少人数の職場ならではの難しさ

歯科医院は院長1名、歯科衛生士1〜3名、歯科助手数名という少人数の職場が多く、退職の意思表示がしにくい環境です。以下のポイントを押さえましょう。

  • 退職は労働者の権利: 人手不足を理由に退職を拒否することはできない(民法627条)
  • 書面で意思表示: 口頭だけでなく退職届を書面で提出し、証拠を残す
  • 退職届を受け取ってもらえない場合: 内容証明郵便で送付する方法がある

院長がワンマンな場合の対処法

退職を切り出しにくい場合は以下の方法を検討してください。

  • 診療終了後の落ち着いた時間帯に伝える
  • 感情的にならず、事実だけを淡々と伝える
  • どうしても直接言えない場合は退職代行サービスの利用も選択肢

次の転職先を選ぶポイント

院長との関係で悩んだ経験を踏まえ、次の医院選びでは以下の点を確認しましょう。

  • 見学・面接時にスタッフの雰囲気を観察する
  • 院長の治療方針や教育姿勢を確認する
  • 口コミサイトで元スタッフの評判を調べる
  • 可能であれば1日体験入社を申し出る