退職前に有給休暇を消化したい歯科衛生士の方へ、確実に有給を取得するための知識と方法を解説します。
歯科衛生士にも有給休暇はある
個人経営の歯科医院でも、パートでも、有給休暇は法律(労働基準法第39条)で保障された労働者の権利です。
有給休暇の付与日数(フルタイムの場合)
| 勤続年数 | 付与日数 |
|---|---|
| 6ヶ月 | 10日 |
| 1年6ヶ月 | 11日 |
| 2年6ヶ月 | 12日 |
| 3年6ヶ月 | 14日 |
| 4年6ヶ月 | 16日 |
| 5年6ヶ月 | 18日 |
| 6年6ヶ月以上 | 20日 |
※パートの場合は週の所定労働日数に応じた比例付与
退職前に有給を消化する具体的な手順
ステップ1: 有給の残日数を確認
給与明細や院長・事務担当に確認します。残日数が不明な場合は、入社日から逆算して計算できます。
ステップ2: 最終出勤日と退職日を決める
- 4月16日〜4月29日: 有給消化(土日を除く10日間)
- 4月29日: 退職日
ステップ3: 院長に伝える
「最終出勤日を○月○日とし、残りの有給休暇を消化した上で退職したいと思います」と明確に伝えます。
有給消化を拒否された場合
「うちには有給制度はない」と言われた場合
有給休暇は法律上の権利であり、就業規則に記載がなくても発生します。これは法律違反です。
「忙しいから無理」と言われた場合
退職日が確定している場合、会社側に「時季変更権」はありません。退職日を変えることなく有給を消化できます。
具体的な対処法
- 1 書面で有給申請する: 口頭ではなく書面で証拠を残す
- 2 労働基準監督署に相談: 電話相談も可能。医院への指導を依頼できる
- 3 退職代行に依頼: 有給消化の交渉も代行してもらえる
有給消化中の過ごし方
- 転職先の準備: 入職前の書類準備や引っ越し
- 休養: 長期間の肉体労働の疲れを癒す
- 資格の勉強: 認定歯科衛生士の資格取得に向けた学習
- 歯科衛生士会のセミナーに参加: スキルアップの機会
よくある質問
Q. パートでも有給はもらえる?
はい。週1日勤務でも、6ヶ月以上継続勤務していれば有給休暇は発生します。週3日勤務で6ヶ月の場合は5日付与されます。
Q. 有給消化中に次の医院で働いてもいい?
法的には可能ですが、前の医院の就業規則で副業禁止規定がある場合はトラブルの可能性があります。確認しましょう。
Q. 未消化の有給を買い取ってもらえる?
退職時の買い取りは法律上認められていますが、義務ではありません。まずは実際に有給を消化することを優先しましょう。