矯正歯科クリニックで働く歯科衛生士が退職する際の注意点を解説します。

矯正歯科特有の退職の難しさ

矯正治療は1〜3年の長期にわたるため、担当の歯科衛生士が途中で退職すると患者さんに影響があります。

一般歯科との違い

項目矯正歯科一般歯科
治療期間1〜3年数回〜数ヶ月
患者との関係長期・深い短期・限定的
引き継ぎの重要度非常に高い通常レベル
専門知識の必要性高い標準的

退職のタイミング

おすすめの退職時期

  • 新規患者の受付が少ない時期: 引き継ぎの負担が軽い
  • 年度末・半期末: 区切りがよい
  • 担当患者の矯正装置撤去後: 一つの治療サイクルが終わったタイミング

退職までの期間

矯正歯科では、通常の歯科医院よりも長めの引き継ぎ期間が必要です。2〜3ヶ月前に退職の意思を伝えることが望ましいです。

引き継ぎのポイント

患者カルテの引き継ぎ

矯正歯科では、患者ごとの治療計画が詳細に記録されています。

  • 現在の治療段階と今後の計画
  • ワイヤー調整の履歴
  • ブラッシング指導の進捗
  • 患者さんの性格・コミュニケーションの特徴

TBI(ブラッシング指導)の引き継ぎ

矯正治療中の患者さんへのTBIは歯科衛生士の重要な業務です。

  • 各患者のブラッシングの癖
  • 指導時に使用している器具・資料
  • 改善状況の記録

矯正歯科の経験を活かす転職先

歯科衛生士として

  • 別の矯正歯科クリニック(経験者は優遇される)
  • 矯正専門のグループクリニック
  • マウスピース矯正専門クリニック

歯科衛生士以外

  • 矯正器具メーカーの営業・サポート
  • 歯科衛生士養成校の講師
  • デンタルコーディネーター

退職届の提出

退職届の宛名は「院長 ○○ ○○ 殿」です。矯正歯科クリニックが医療法人の場合は「理事長 ○○ ○○ 殿」とします。

患者さんへの挨拶

担当患者さんへの退職の告知方法は院長に確認しましょう。長期間担当していた患者さんには、来院時に直接挨拶し、後任の歯科衛生士を紹介するのがベストです。