# シフト制で子どもの行事に一度も参加できず、退職を決意
- 名前: T.Hさん(仮名)
- 年齢: 35歳
- 経験年数: 9年(家電量販店・売場主任)
- 勤務先: 大手家電量販店チェーン
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Q: 家庭との両立で悩んでいたのはいつ頃からですか?
入社6年目に結婚して、7年目に子どもが生まれました。それまでは土日祝出勤もシフト制も気にならなかったのですが、子どもができて一変しました。
家電量販店は土日祝が稼ぎ時です。売場主任になると「土日はいてくれないと困る」と言われ、毎週末出勤。平日に代休を取れますが、子どもは保育園に行っているので結局一人の時間になるだけです。
妻からは「土日に家族で出かけたい」と言われるようになりました。でも、土日に休みを取ろうとすると店長から「主任が休んでどうする」と渋い顔をされる。板挟みでした。
Q: 具体的に困ったエピソードはありますか?
一番つらかったのは、子どもの保育園の運動会に参加できなかったことです。秋の土曜日で、家電量販店は新製品発売シーズンの繁忙期。「どうしても休めない」と言われました。
妻がビデオを撮ってくれましたが、子どもが「パパ見てた?」と聞いてきた時に「見てたよ」と嘘をつくのがつらかった。その後も参観日、発表会、七五三。全部妻が一人で対応してくれていました。
年末年始も例外なく出勤です。元旦営業の店舗だったので、大晦日から元旦にかけても仕事。家族で初詣に行くこともできませんでした。お盆もゴールデンウィークも、世間が休みの時こそ忙しいのが小売業です。
Q: 時短勤務やシフトの調整は無理だったのですか?
時短勤務制度はありましたが、「売場主任は対象外」と言われました。一般スタッフに降格すれば利用できましたが、年収が50万円以上下がるため現実的ではありませんでした。
「土日のどちらかだけ出勤にしてほしい」と交渉したこともあります。半年ほどは配慮してもらえましたが、人手不足が深刻になると「やっぱり両日来てくれ」と元に戻りました。
Q: 退職を決めたきっかけは何でしたか?
子どもが3歳になった時、突然「パパ嫌い。パパはいつもいないもん」と言われました。ショックでした。平日は帰宅が21時頃で子どもはもう寝ている。土日も仕事。確かに一緒にいる時間がほとんどなかった。
その夜、妻と真剣に話し合いました。「今の生活をこのまま続けるか、変えるか」。妻は「あなたが決めていい。でも、子どもの成長は待ってくれない」と言いました。
翌週から転職活動を始めました。条件は「土日祝休み」「残業月20時間以内」。年収は下がっても構わないと覚悟しました。
Q: 退職届はどう出しましたか?
転職先が決まってから、店長に「家庭の事情で退職したい」と伝えました。店長は「主任がいなくなると困る」と引き止めてきましたが、「家族を優先したい」と明確に意思を伝えました。
退職届は人事部宛てに提出。退職日は2ヶ月後に設定しました。小売業は人員確保に時間がかかるので、余裕をもった退職日設定が大切です。
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Q: 転職後の生活はどう変わりましたか?
今はメーカーの法人営業をしています。年収は前職の400万円から370万円に下がりましたが、完全土日祝休み。残業も月10時間程度です。
一番変わったのは家族との時間です。土曜日は公園で子どもと遊び、日曜日は家族で買い物に行く。当たり前のことが、こんなに幸せだとは思いませんでした。子どもも「パパ大好き」と言ってくれるようになりました。
小売業でシフト勤務に悩んでいる方、特にお子さんがいる方は、「子どもが小さいうちの時間」は取り戻せないということを忘れないでください。年収が多少下がっても、家族との時間は何にも代えられません。