# 副店長から本部バイヤーへ、キャリアアップ転職を果たした話
- 名前: A.Mさん(仮名)
- 年齢: 31歳
- 経験年数: 8年(ドラッグストア販売・副店長)
- 勤務先: 大手ドラッグストアチェーン(店舗数約300店舗)
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Q: 退職を考え始めたきっかけは何でしたか?
副店長になって3年目くらいからです。店長を目指して頑張っていたのですが、店長になっても結局は「売場に立ち続ける」仕事であることに気づきました。本部のバイヤーや商品開発のような「仕入れ側」の仕事に興味が湧いたんです。
社内でバイヤー職への異動を希望しましたが、本部はエリアマネージャー経験者が優先されるルートで、副店長からの異動は前例がないと言われました。それなら外に出ようと思いました。
もう一つの理由は、体力面です。ドラッグストアは重い商品(飲料、洗剤など)の品出しが日常的にあります。30歳を過ぎて「この体力仕事を50代まで続けられるのか」と不安になりました。
Q: 小売業からの転職活動は大変でしたか?
シフト制なので、面接の日程調整が一番大変でした。平日休みを利用して面接に行きましたが、第一志望の会社は「火曜日の10時」と指定されて、急遽シフトを交代してもらったこともあります。
転職エージェントには「小売業の副店長経験をどうアピールするか」を相談しました。ポイントは「数字で語ること」です。
- 担当店舗の売上を前年比115%に伸ばした
- 化粧品コーナーの売場改装で客単価20%アップ
- パート・アルバイト15名のシフト管理・教育を担当
- 廃棄ロスを月間30万円削減
これらを職務経歴書に書いたところ、書類通過率が格段に上がりました。最終的に化粧品メーカーの営業企画職に内定をもらい、年収は340万円から400万円に上がりました。
Q: 店長やスタッフにはどう伝えましたか?
まず店長に個室で伝えました。「キャリアアップのために転職したい」と正直に話しました。店長は「うちで店長を目指さないのか」と引き止めてくれましたが、「バイヤーの仕事がしたい」という気持ちを伝えたところ理解してくれました。
スタッフには退職届を出した後、店長から朝礼で発表してもらいました。パートさんたちからは「寂しくなる」と言ってもらえて嬉しかったです。
退職届はエリアマネージャー宛てに提出しました。小売業は店長ではなくエリアマネージャーが人事権を持っていることが多いので、提出先は事前に確認した方がいいです。
Q: 引き継ぎで気をつけたことは?
小売業の引き継ぎで一番重要なのは「売場の運営ノウハウ」です。以下の内容を文書にまとめました。
- 曜日・時間帯別の客数と必要人員
- 季節ごとの売場レイアウト変更のスケジュール
- 主要取引先の営業担当者の連絡先と性格メモ
- 万引き対策や防犯カメラの確認ポイント
- クレーム対応の事例集(特にリピーターのお客様の情報)
また、パートさん一人一人の得意分野や事情(「水曜は子どもの習い事で早退」「腰が悪いので重い荷物は避ける」など)をメモにして後任に渡しました。これが一番感謝されました。
Q: 転職して良かったですか?
はい、大正解でした。今は化粧品メーカーで売場提案の企画をしています。ドラッグストアでの接客経験が直接活きていて、「お客様目線の売場づくり」を提案できるのが強みになっています。
土日休みになったのも大きいです。友人と予定が合うようになりましたし、連休に旅行にも行けるようになりました。
小売業で働いている方に伝えたいのは、店舗での経験は想像以上に市場価値があるということです。売上管理、人材育成、顧客対応、在庫管理。これらは多くの業界で求められるスキルです。「小売しかやったことがない」と自信をなくさず、まず転職エージェントに相談してみてください。