「資格を持っているのに給与が上がらない」――理学療法士の給与への不満と、年収アップの方法について解説します。
理学療法士の給与の現実
理学療法士の平均年収は約370〜430万円(勤務先や経験年数による)です。他の医療職と比較すると以下の通りです。
| 職種 | 平均年収(目安) |
|---|---|
| 理学療法士 | 370〜430万円 |
| 看護師 | 480〜530万円 |
| 薬剤師 | 500〜580万円 |
| 作業療法士 | 360〜420万円 |
| 言語聴覚士 | 350〜410万円 |
給与が上がりにくい構造的な理由
- 診療報酬の単価が決まっているため、収益に上限がある
- 理学療法士の供給数が増加している
- 管理職ポストが少ない
- 経験年数に応じた昇給カーブが緩やか
退職前にできる給与交渉
交渉のタイミング
- 人事評価の面談時
- 資格取得後(認定理学療法士、専門理学療法士等)
- 役職への昇進時
交渉の材料
- 取得した資格・研修の実績
- 担当患者数・単位数のデータ
- 後輩指導・学生指導の実績
- 学会発表・論文の実績
- 他施設の求人情報(相場の提示)
年収アップが見込める転職先
| 転職先 | 期待できる年収 |
|---|---|
| 訪問リハビリ(インセンティブあり) | 400〜500万円 |
| 管理職(科長・主任) | 450〜550万円 |
| 自費リハビリ施設 | 400〜600万円 |
| 企業(医療機器メーカー等) | 450〜600万円 |
| 開業(整体・トレーナー) | 実力次第 |
退職届の書き方
給与が理由の退職でも、退職届には「一身上の都合」と記載します。給与への不満を退職届に書く必要はありません。
転職時の給与交渉のコツ
- 現在の年収を正直に伝える(源泉徴収票の提示を求められる場合あり)
- 希望年収は現在の年収の10〜20%増を目安に
- 認定・専門理学療法士の資格は交渉の武器になる
- 管理職経験があれば大幅なアップが見込める
失業保険について
自己都合退職の場合、給付制限期間は1ヶ月です。給与アップを目指す転職の場合、在職中に転職先を確保してから退職届を出しましょう。
まとめ
理学療法士の給与は構造的に上がりにくい面がありますが、専門性を高めたり、管理職を目指したり、働く場所を変えたりすることで年収アップは十分可能です。まず現職での給与交渉を試み、それでも改善しなければ転職を検討しましょう。