訪問リハビリテーション事業所で働く理学療法士が退職を考える理由と、退職手順について解説します。

訪問リハビリを辞めたい主な理由

移動の負担

  • 1日4〜6件の訪問で、移動時間が1日2〜3時間になることも
  • 自転車やバイクでの移動は天候に左右される
  • 車移動では渋滞のストレス
  • 移動中に次の患者の準備ができない

一人職場の孤立感

  • リハビリ中は完全に1対1
  • 判断に迷った時に同僚にすぐ相談できない
  • カンファレンスが少なく、スキルアップの機会が限られる

安全面の不安

  • 患者宅でのセクハラ・暴言のリスク
  • 感染症対策が十分にできない環境
  • 一人での対応に限界がある急変時

退職前に検討すべき対策

  • 訪問件数の削減を上司に相談
  • 訪問エリアの変更を申請
  • チーム制の訪問リハビリ事業所への転籍
  • 病院・施設への異動(同じ法人内)

退職届の書き方

退職届には「一身上の都合」と記載します。

病院への復帰は可能か

訪問リハビリから病院への転職(復帰)は十分可能です。

病院が訪問リハビリ経験者を評価するポイント

  • 一人で判断する力が身についている
  • 生活環境を踏まえたリハビリ計画が立てられる
  • ケアマネジャーや他職種との連携経験
  • 在宅生活を見据えた退院支援ができる

訪問リハビリから他の勤務先への転職

転職先メリット
急性期病院チーム医療、スキルアップ
回復期病院じっくりリハビリ、残業少
デイケア移動なし、規則的な勤務
介護老人保健施設安定した勤務環境
他の訪問リハビリ事業所体制が整った事業所を選ぶ

利用者への引き継ぎ

訪問リハビリは利用者との信頼関係が特に強いため、丁寧な引き継ぎが必要です。

  • 利用者ごとのリハビリ計画書と進捗をまとめる
  • 後任PTと同行訪問する期間を設ける(最低2〜3回)
  • 利用者に退職と後任PTの紹介を行う

失業保険について

自己都合退職の場合、給付制限期間は1ヶ月です。

まとめ

訪問リハビリの「自由さ」に魅力を感じて入職したものの、一人で判断する負担や移動の疲労で退職を考える理学療法士は少なくありません。自分に合った働き方を見つけることが、長く理学療法士として活躍するための鍵です。