急性期病院の忙しさやプレッシャーから、回復期・慢性期施設への転職を考える理学療法士の方へ、キャリア選択のポイントと退職手順を解説します。

急性期と回復期・慢性期の違い

項目急性期回復期慢性期・維持期
患者の状態発症直後・術後機能回復期維持・生活期
リハビリ時間1単位20分×数回1日最大9単位1日1〜3単位
忙しさ非常に忙しい忙しい比較的余裕あり
夜勤・オンコールあり(施設による)ほぼなしなし
スキルの幅広い(多疾患対応)集中的限定的

急性期を辞めたい理由として多いもの

  • 一人あたりの担当患者数が多すぎる
  • 書類業務(カルテ・計画書)に追われる
  • オンコール対応の精神的負担
  • 医師や看護師との連携の難しさ
  • 早期退院のプレッシャー

退職届の書き方

退職届には「一身上の都合」と記載します。口頭で理由を聞かれたら「回復期でじっくりリハビリに取り組みたい」と前向きに伝えましょう。

回復期・慢性期への転職のメリット・デメリット

メリット

  • 一人の患者とじっくり関われる
  • 夜勤・オンコールがない(ほとんどの施設)
  • 残業が少ない傾向
  • 患者の機能回復を長期的に見守れる

デメリット

  • 急性期に比べて給与が下がる場合がある
  • 扱う疾患の幅が狭くなる
  • 急性期に戻りにくくなる(スキルの衰え)

給与の比較

勤務先平均年収(目安)
急性期病院350〜420万円
回復期病院330〜400万円
介護老人保健施設320〜380万円
訪問リハビリ350〜430万円
デイケア300〜370万円

退職のタイミング

  • 担当患者の引き継ぎが完了できる時期
  • 年度替わり(3月末退職、4月入職)が最もスムーズ
  • 学会発表や研究の区切りがつく時期

失業保険について

自己都合退職の場合、給付制限期間は1ヶ月です。理学療法士は求人が多いため、転職先を決めてから退職届を出すのが一般的です。

まとめ

急性期から回復期・慢性期への転職は「逃げ」ではなく「キャリアの選択」です。自分がどのようなリハビリに携わりたいかを明確にし、納得のいく転職先を見つけてから退職しましょう。