エンジニアが退職時に送るメールの書き方を、宛先別に例文付きで解説します。
退職メールを送るタイミングと順序
退職メールは送る順序が重要です。順序を間違えると人間関係のトラブルにつながります。
報告の順序
| 順序 | 宛先 | タイミング |
|---|---|---|
| 1 | 直属の上長・マネージャー | 退職届提出時(対面またはビデオ通話推奨) |
| 2 | プロジェクトメンバー・チーム | 退職日の2〜3週間前 |
| 3 | 社内の関係部署 | 退職日の1〜2週間前 |
| 4 | 社外(取引先・クライアント) | 退職日の1〜2週間前(上長と相談の上) |
労働基準法上、退職の意思表示は口頭でも有効です(民法第627条)。ただしメールだけでなく、上長には直接伝えるのが円満退職の基本です。
上司・マネージャーへのメール例文
直属の上長には対面で伝えた後、正式な記録としてメールを送ります。
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件名: 退職のご報告
○○部長
お疲れ様です。○○です。
先日お話しした件について、改めてご連絡いたします。 このたび、一身上の都合により、○月○日をもちまして退職させていただきたく存じます。
退職届は別途提出いたします。 退職日までの間、引き継ぎに全力を尽くしてまいります。
ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。
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ポイント
- 退職理由の詳細は書かない(「一身上の都合」で十分)
- 転職先の社名は書かない
- 引き継ぎへの姿勢を示す
チームメンバーへのメール・Slack例文
メールの場合
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件名: 退職のご報告とお礼
開発チームの皆さま
お疲れ様です。○○です。
私事で恐縮ですが、○月○日をもちまして退職することとなりました。
○○プロジェクトでは大変お世話になりました。皆さまと一緒に開発できたことは、エンジニアとして貴重な経験です。
退職日まで引き継ぎをしっかり行いますので、不明点があればお気軽にお声がけください。
短い間でしたが、ありがとうございました。
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Slackの場合
チャットツールでの報告は、チームの文化に合わせてややカジュアルにして問題ありません。
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@channel
ご報告です。○月○日付で退職することになりました。
担当していた○○の件は、引き継ぎドキュメントをConfluence(またはNotion)にまとめています。 不明点があればDMでもスレッドでもお気軽にどうぞ。
残りの期間、よろしくお願いします。
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社外・クライアントへのメール例文
社外への連絡は、必ず上長の承認を得てから送ります。後任者の紹介を含めるのが基本です。
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件名: 担当者変更のご連絡
株式会社○○ △△様
いつも大変お世話になっております。 株式会社□□の○○でございます。
私事で恐縮ですが、○月○日をもちまして退職する運びとなりました。 ○○様には長らくお世話になり、心より感謝申し上げます。
今後は弊社の△△(メールアドレス: xxx@example.com)が担当いたします。 後任にもしっかり引き継ぎを行いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
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メール送信前の最終チェックリスト
- 上長に退職の事実を直接伝え済みか
- 送信先のTo/CC/BCCは適切か(全社一斉送信は避ける)
- 転職先の社名や業務内容を書いていないか
- 退職理由を詳細に書きすぎていないか
- 後任者の連絡先を確認済みか(社外向け)
- 誤字脱字はないか
- 送信タイミングは業務時間内か
GitHubやJIRAでの引き継ぎコメント
コードやチケットの引き継ぎも忘れずに行いましょう。
- GitHub: 担当しているPRやIssueにステータスコメントを残す
- JIRA/Backlog: 担当チケットのアサインを後任者に変更し、進捗を記載
- Wiki/Confluence: 担当領域のドキュメントが最新か確認