業務委託・フリーランスのエンジニアが正社員に転向する場合の契約終了手続きと注意点を解説します。

業務委託と雇用の違い

項目業務委託正社員
契約形態業務委託契約雇用契約
退職届不要(契約終了通知)必要
社会保険自己負担会社と折半
有給休暇なしあり
退職金なし制度による

業務委託契約の終了手続き

退職届は不要

業務委託は雇用関係ではないため、退職届は提出しません。代わりに契約終了の通知を行います。

契約終了の手順

  1. 1 契約書の解約条項を確認(通知期限は1〜3ヶ月前が一般的)
  2. 2 クライアント(発注元)に契約終了の意思を書面で通知
  3. 3 引き継ぎとドキュメント整備
  4. 4 最終成果物の納品
  5. 5 請求書の発行と入金確認

契約終了通知の例文

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○○株式会社 御中

業務委託契約終了のお知らせ

○○年○月○日付で締結した業務委託契約について、 ○○年○月○日をもって契約を終了させていただきたく、 ここにお知らせいたします。

残りの期間は引き継ぎとドキュメント整備に努めます。

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正社員転向時の注意点

1. 社会保険の切り替え

項目フリーランス正社員
健康保険国民健康保険協会けんぽ or 組合
年金国民年金厚生年金
雇用保険なしあり

入社日に切り替わるため、特別な手続きは不要です(会社側が手続き)。

2. 確定申告

フリーランス期間の所得は確定申告が必要です。入社年の翌年2〜3月に確定申告を行います。

3. 開業届の廃止届

フリーランスとして開業届を出していた場合、廃業届を税務署に提出します。

年収の変化

項目フリーランス(月単価70万円)正社員(年収600万円)
年間売上/年収840万円600万円
社会保険料自己負担(約120万円)会社と折半(約45万円)
手取り目安約600万円約480万円
有給・賞与なしあり
安定性不安定安定

まとめ

業務委託からの正社員転向では退職届は不要ですが、契約終了の手続きと引き継ぎは丁寧に行いましょう。社会保険や確定申告の切り替えも忘れずに対応してください。