公務員の退職手当(退職金)は、民間企業と比べて制度が明確に定められています。勤続年数別の計算方法と支給額の目安を解説します。
退職手当の基本計算式
公務員の退職手当は以下の計算式で求められます。
退職手当 = 基本額(退職日の俸給月額 x 支給率) + 調整額
支給率は「退職理由」と「勤続年数」によって決まります。調整額は在職中の職責に応じた加算です。
退職理由別の支給率(勤続年数別)
自己都合退職の支給率
| 勤続年数 | 支給率 |
|---|---|
| 1年 | 0.5022 |
| 5年 | 2.5110 |
| 10年 | 5.0220 |
| 15年 | 11.6013 |
| 20年 | 19.6695 |
| 25年 | 28.0395 |
| 30年 | 34.7355 |
| 35年以上 | 39.7575 |
定年退職・勧奨退職の支給率
| 勤続年数 | 支給率 |
|---|---|
| 10年 | 8.3350 |
| 20年 | 24.5865 |
| 25年 | 33.2705 |
| 30年 | 40.8000 |
| 35年以上 | 47.7090 |
※上記は国家公務員退職手当法に基づく一般的な支給率です。地方公務員は各自治体の条例により異なる場合があります。
退職手当の支給額シミュレーション
俸給月額35万円の場合の目安は以下の通りです。
| 退職理由 | 勤続20年 | 勤続30年 | 勤続35年 |
|---|---|---|---|
| 自己都合 | 約689万円 | 約1,216万円 | 約1,392万円 |
| 定年退職 | 約861万円 | 約1,428万円 | 約1,670万円 |
※調整額を含まない基本額の概算です。
調整額とは
調職期間中の職務の級(役職段階)に応じて加算される金額です。在職期間のうち、職務の級が高い期間について調整額が加算されます。管理職経験が長いほど退職手当は増加します。
退職手当の支給時期
- 退職日から概ね1か月以内に支給されるのが一般的
- 懲戒免職の場合は全額不支給
- 退職後に在職中の非違行為が発覚した場合、返納を求められることがある
確認すべきポイント
- 人事部門に退職手当の概算額を確認する
- 自治体独自の加算制度がないか確認する
- 退職手当の支給日を確認し、退職後の生活設計に役立てる