介護士として働き始めたものの、1年も経たないうちに辞めたいと悩んでいる方は少なくありません。

介護業界の離職率データ

介護労働安定センターの「令和5年度介護労働実態調査」によると、介護職員の離職率は13.1%です。離職者のうち約38%が勤続1年未満で退職しています。1年目で辞めたいと感じるのは業界全体の構造的な問題です。

離職理由の上位

  1. 1 職場の人間関係(26.2%)
  2. 2 法人・施設の理念や運営方針への不満(18.6%)
  3. 3 他に良い仕事・職場があった(16.9%)
  4. 4 収入が少なかった(15.0%)
  5. 5 心身の不調(腰痛含む)

1年目退職でも転職で不利にならないケース

介護業界内での転職

介護業界の有効求人倍率は約3.5倍。求職者1人に対して3.5件の求人がある状態です。1年未満の経験でも歓迎される施設は多数あります。

第二新卒枠の活用

新卒入社から3年以内の離職者は「第二新卒」として扱われ、積極採用する企業が増えています。

面接での退職理由の伝え方

NG例OK例
人間関係が最悪だったチームで連携できる環境で成長したい
夜勤がきつすぎた利用者と向き合う時間を大切にできる働き方をしたい
給料が安すぎたキャリアアップできる環境を求めている
教育体制がなかった研修制度が充実した施設でスキルを磨きたい

退職前に確認すべき注意点

失業保険の加入期間

自己都合退職で失業保険を受給するには退職前2年間に12ヶ月以上の被保険者期間が必要です。1年未満の退職では原則受給できません。ただし、パワハラ等の「特定受給資格者」なら6ヶ月で受給可能です。

退職届の退職理由

「一身上の都合により」と書けば十分です。民法627条により退職届提出から14日後に退職が成立します。

介護業界では1年目の離職は珍しくなく、転職先は見つかります。退職理由を前向きに伝える準備をし、次の職場選びでは教育体制と職場環境を重視しましょう。