インタビュー対象者プロフィール
- 名前: 高橋 翔太さん(仮名)
- 年齢: 29歳
- 経験年数: 8年(特養6年 → 老健2年目)
- 前職: 社会福祉法人が運営する特別養護老人ホーム
- 現職: 老人保健施設のリハビリ支援チーム
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Q: 転職を考え始めたきっかけを教えてください。
特養で6年間働いて、介護福祉士の資格も取って、一通りの業務はできるようになりました。でも特養は「生活の場」なので、利用者さんの状態が大きく改善することは少ないんです。もちろんその方の生活を支えるやりがいはあるんですが、もっと「回復を支援する」介護をしたいと思うようになりました。
リハビリに力を入れている老健施設で、理学療法士や作業療法士と連携しながら利用者さんの在宅復帰をサポートする仕事に興味を持ちました。
Q: 転職活動はどのように進めましたか?
介護専門の転職サイトに登録しました。エージェントに「リハビリに力を入れている老健」という希望を伝えたら、3施設ほど紹介してもらえました。見学も手配してくれたので、実際に現場の雰囲気を確認できたのが良かったですね。
面接では「特養での看取りケアの経験」と「リハビリ支援への意欲」をアピールしました。特養で培った生活支援のスキルは老健でも重宝されるようで、2施設から内定をいただきました。
Q: 退職を上司に伝えたときの反応は?
施設長には2ヶ月前に伝えました。「キャリアアップのために老健に転職したい」と正直に話しました。施設長は「うちではリーダーを任せたいと思っていたのに残念だ」と言ってくれましたが、最終的には「若いうちにいろいろ経験するのはいいこと」と応援してくれました。
退職届は施設長宛てで、理由は「一身上の都合」としました。引き継ぎは1ヶ月半かけて行いました。特に夜勤帯の業務や、認知症の利用者さんへの個別対応のコツなど、マニュアルに書けないことを丁寧に伝えるよう心がけました。
Q: 引き継ぎで特に気をつけたことは?
利用者さん一人ひとりの「こだわり」を引き継ぎ書にまとめました。例えば「Aさんは夜中にトイレに起きるとき、声をかけると怒るから見守りだけにする」「Bさんは入浴前に必ずお茶を飲みたがる」など。こういう細かい情報が介護の質を左右するので。
あと、利用者さんのご家族にも退職の挨拶をしました。「担当が変わります」と伝えると不安に思う方もいるので、後任のスタッフを紹介してから辞めるようにしました。
Q: 転職後の変化を教えてください。
年収は340万円から390万円に上がりました。老健の方が処遇改善加算の配分が多いのと、資格手当が充実していたのが理由です。ケアマネジャーの資格取得支援制度もあるので、今は受験に向けて勉強中です。
仕事内容も大きく変わりました。リハビリスタッフと一緒にカンファレンスに参加して、利用者さんの在宅復帰プランを立てています。利用者さんが「家に帰れた」と笑顔で退所されるときは、本当にやりがいを感じます。
Q: これから転職を考えている介護職にアドバイスはありますか?
介護業界は施設の種類によって仕事内容がかなり違います。特養、老健、グループホーム、デイサービス、訪問介護など、自分がどんな介護をしたいかを明確にしてから転職先を選ぶといいです。
退職届を出す前に、必ず転職先の見学に行ってください。求人票だけではわからない雰囲気があります。あと、介護福祉士の資格があるなら転職は有利です。焦らず、自分に合った職場を見つけてください。