# 交代制勤務で自律神経が崩壊、体を壊して退職した話

  • 名前: H.Aさん(仮名)
  • 年齢: 35歳
  • 経験年数: 10年(化学製品製造)
  • 勤務先: メーカーの製造部門

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Q: 体調不良はいつ頃から始まりましたか?

入社当初から3交代制(日勤・準夜勤・夜勤を1週間ごとにローテーション)でした。最初の3年くらいは若さで乗り切れていましたが、4年目あたりから体がついていかなくなりました。

特に夜勤から日勤への切り替えの時が一番つらかったです。夜勤明けの金曜に帰宅して、土日で生活リズムを戻して、月曜から日勤。でも体内時計はそう簡単にリセットできません。日曜の夜に眠れないまま月曜の朝を迎えることが増えました。

Q: どんな症状が出ましたか?

最初は不眠と倦怠感でした。夜勤中に眠くなるのは当然ですが、日勤中にも強烈な眠気に襲われるようになりました。コーヒーを1日5〜6杯飲んでも効かない。

  • めまい(立ちくらみではなく、座っていてもクラクラする)
  • 動悸(特に夜勤中の午前2時〜4時頃)
  • 胃腸の不調(食欲不振、下痢と便秘の繰り返し)
  • 頭痛(ロキソニンが手放せなくなった)
  • 異常な発汗(冬でも突然汗が噴き出す)

内科を受診したところ「自律神経失調症」と診断されました。原因は「不規則な勤務による生活リズムの乱れ」とはっきり言われました。

Q: 会社にはどう相談しましたか?

まず産業医面談を受けました。産業医からは「日勤固定への配置転換が望ましい」と意見書を出してもらいました。しかし、会社の回答は「日勤のポストに空きがない」。

製造部長に直接相談したところ「夜勤ができないなら、この工場では居場所がないぞ」と言われました。化学プラントは24時間稼働が基本なので、交代勤務ができないことは致命的だったのです。

8年目に一度、1ヶ月の休職をしました。しかし復帰後にまた交代勤務に戻ると、2週間で症状が再発。「このままでは取り返しのつかないことになる」と主治医に言われ、退職を決意しました。

Q: 退職届の提出と退職後の手続きについて教えてください。

製造課長に口頭で伝えた後、退職届を提出しました。退職届には「一身上の都合」と書きましたが、診断書のコピーも一緒に提出しました。

退職日は1ヶ月後に設定。引き継ぎは2週間で行い、残りは有給消化にしました。引き継ぎでは、設備の操作手順や異常時の対応フローを文書にまとめました。化学プラントは安全に関わるので、引き継ぎは特に丁寧にやりました。

退職後の手続きで重要だったのは、離職票の退職理由です。「自己都合」になっていましたが、医師の診断書を持ってハローワークに行ったところ、「特定理由離職者」に変更してもらえました。これにより、失業保険の給付制限がなくなり、すぐに受給を開始できました。

Q: 退職後の回復と現在の状況は?

退職後3ヶ月間は療養に専念しました。規則正しい生活(毎日同じ時間に起きて同じ時間に寝る)を心がけたところ、1ヶ月半で不眠が改善、3ヶ月でめまいと動悸がほぼなくなりました。

今は日勤固定の倉庫管理の仕事に就いています。年収は交代勤務の手当がなくなった分、100万円ほど下がりました。しかし、毎日同じ時間に起きられること、週末をちゃんと休めること、健康でいられること。これらのほうがずっと価値があります。

交代制勤務で体調を崩している方は、「手当がなくなる」「年収が下がる」と悩む前に、健康を最優先に考えてほしいです。体を壊してからでは取り返しがつきません。まずは産業医や主治医に相談し、診断書をもらうことから始めてください。