# ライン作業から品質管理職へ、キャリアアップ転職を実現した話
- 名前: T.Mさん(仮名)
- 年齢: 33歳
- 経験年数: 8年(自動車部品製造)
- 勤務先: メーカーの製造部門
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Q: 退職を考え始めたきっかけは何でしたか?
入社から5年くらいはライン作業に没頭していました。3交代制の勤務にも慣れて、班長にも昇格しました。でも、班長になって見えたのは「この先の景色」でした。次は係長、その上は課長。でも、課長になっても基本的には現場の管理者で、仕事の本質は変わらない。
きっかけは、品質管理部門の人と話す機会があった時です。不良品の原因分析やデータ解析の話を聞いて、「こういう頭を使う仕事がしたい」と思いました。それから品質管理検定(QC検定)2級の勉強を始めて、半年で合格しました。
社内で品質管理への異動を希望しましたが、「製造の人手が足りないから」と断られました。それで外に出る決心をしました。
Q: 工場勤務から転職活動をするのは大変でしたか?
一番大変だったのは時間の確保です。3交代制だと、日勤の週はまだいいのですが、夜勤明けに面接に行くのは体力的にきつかったです。転職エージェントには「夜勤の週は連絡できない」と最初に伝えておきました。
面接では「なぜライン作業から品質管理に?」と必ず聞かれました。QC検定2級の取得と、現場で品質改善活動(QCサークル)に参加していた経験をアピールしました。工場での実務経験があるからこそ、現場目線での品質管理ができると伝えたところ、3社目で内定をもらえました。年収は前職の380万円(夜勤手当込み)から420万円に上がりました。
Q: 上司にはどう伝えましたか?
直属の製造課長に、日勤の日の業務終了後に面談を申し込みました。「品質管理の仕事に挑戦したいので退職したい」とストレートに伝えました。
課長は驚いていましたが、QC検定を取って準備していたことを知ると「そこまで考えていたなら応援する」と言ってくれました。工場は人の入れ替わりが比較的多いので、退職自体は珍しいことではなかったようです。
Q: 引き継ぎで気をつけたことは?
ライン作業の引き継ぎは、マニュアルよりも「体で覚える」部分が多いので、後任者に実際にやってもらいながら教えました。2週間ほど横について、コツや注意点を口頭で伝えました。
- シフト管理の方法と注意点
- 各メンバーの得意・不得意な工程
- 設備トラブル時の対応フロー
- 安全衛生関連の定例業務
退職届は製造部長宛てに提出し、退職日は1ヶ月半後に設定しました。工場は「月の区切り」で人員を管理しているので、月末退社にするとスムーズです。
Q: 転職して良かったと思いますか?
間違いなく良かったです。今は品質管理部門で検査データの分析や不良品の原因究明をしています。3交代勤務がなくなったのが生活面で大きいですね。規則正しい生活ができるようになって、体調も良くなりました。
工場勤務の方に伝えたいのは、現場の経験は必ず武器になるということです。品質管理、生産管理、安全管理など、製造現場を知っている人材は常に求められています。資格を取って専門性を証明すれば、キャリアアップの道は開けます。