- 名前:岡田 沙織(仮名)
- 年齢:30歳
- 経験年数:6年(オペレーター2年→SV4年)
- 勤務先:コールセンター(受電・発信両方)
- 転職先:SaaS企業(カスタマーサクセス部門)
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Q: 退職を考え始めたきっかけを教えてください。
SVとして4年間、チーム運営やオペレーターの育成をやってきました。クレーム対応のエスカレーションを受けたり、応答率やAHT(平均処理時間)の改善施策を考えたり。マネジメントの仕事自体はやりがいがありました。
ただ、SVの年収が380万。センター長になっても450万がせいぜい。コールセンター業界の給与テーブルには限界があると感じていました。
転機は、取引先のSaaS企業のカスタマーサクセス担当と話す機会があったこと。やっていることはコールセンターのSVと似ているのに、年収は500万超。「同じスキルセットで、フィールドを変えれば待遇が全然違う」と気づきました。
Q: 転職活動はどのように進めましたか?
転職サイトとエージェントを並行して使いました。カスタマーサクセス職は比較的新しい職種なので、「SV経験者歓迎」と明記している求人を中心に応募。
面接では、SVとしてのKPI管理経験(応答率、解決率、顧客満足度スコア)をカスタマーサクセスのChurn Rate管理に置き換えてアピールしました。オペレーター育成の実績を、オンボーディング設計の経験として語ったのも効果的でした。
内定は2社からもらい、年収480万の会社に決定。前職比+100万です。
Q: 上司にはどのように退職を伝えましたか?
センター長に面談を申し入れました。「IT業界でキャリアを広げたい」と率直に伝えたところ、センター長は「うちにはそこまでのキャリアパスを用意できないから、仕方ないね」と理解を示してくれました。
退職届は本社の人事部長宛て、理由は「一身上の都合により」。退職日は2ヶ月後に設定。SVの後任を育成する期間が必要だったからです。
Q: 引き継ぎはどう進めましたか?
SVの引き継ぎは業務量が多いので大変でした。具体的には以下を引き継ぎました。
- シフト管理のルールとExcelテンプレート
- エスカレーション対応のフローチャート
- モニタリング評価シートと評価基準
- クレーム対応の事例集(過去2年分)
- オペレーターごとの育成プランと面談記録
後任のSVは副SVだった後輩に決定。1ヶ月間は一緒にシフトに入り、エスカレーション対応を実地で引き継ぎました。
オペレーターのメンバーには最終週の朝礼で退職を報告。「次のSVをしっかりサポートしてあげてね」と伝えました。
Q: これからキャリアアップを目指すコールセンター勤務の方にアドバイスをお願いします。
コールセンターでの経験は過小評価されがちですが、実はカスタマーサクセス、CX(顧客体験)コンサル、品質管理など、多くの職種に通用します。特にSV経験者はマネジメントスキルが評価されやすい。
退職届を出すタイミングは、繁忙期(年末年始やキャンペーン期間)を避けると円満退職しやすいです。後任SVの育成に最低1ヶ月は見ておきましょう。