退職後の生活を支える失業保険(雇用保険の基本手当)について、美容師向けに受給条件や手続きを解説します。

失業保険の受給条件

基本条件

  • 雇用保険に加入していること: 正社員やフルタイム勤務であれば通常加入している
  • 加入期間が12ヶ月以上: 退職前2年間に12ヶ月以上の被保険者期間が必要
  • 働く意思と能力がある: ハローワークで求職活動を行うことが条件
  • 再就職先が決まっていない: 退職後すぐに次の職場が決まっていると受給不可

自己都合退職の場合

美容師が「一身上の都合」で退職する場合は自己都合退職となり、2ヶ月間の給付制限期間があります(ハローワーク登録後7日間の待機期間+2ヶ月)。

特定理由離職者に該当する場合

以下のケースでは「特定理由離職者」として給付制限なしで受給できる可能性があります。

  • 手荒れ・腰痛など体調不良が原因(医師の診断書が必要)
  • パワハラが原因(証拠が必要)
  • 労働条件が契約と著しく異なっていた

失業保険の受給額

計算方法

受給額は退職前6ヶ月間の給与をもとに計算されます。

退職前の月給(額面)1日あたりの受給額(目安)月額換算(目安)
18万円約4,200円約12.6万円
22万円約4,900円約14.7万円
26万円約5,500円約16.5万円
30万円約5,900円約17.7万円

※年齢や勤続年数により変動します。

受給日数

勤続年数自己都合退職会社都合退職
1〜5年90日90〜120日
5〜10年90日120〜180日
10〜20年120日180〜240日

ハローワークでの手続きの流れ

  1. 1 必要書類を準備: 離職票(退職後にサロンから届く)、マイナンバーカード、写真2枚、通帳
  2. 2 ハローワークで求職申込み: 離職票を持参して手続き
  3. 3 待機期間(7日間): この期間はアルバイトも不可
  4. 4 雇用保険説明会に参加: 受給資格の確認と今後のスケジュール説明
  5. 5 給付制限期間(自己都合の場合2ヶ月)
  6. 6 認定日にハローワークへ: 4週間ごとに求職活動の実績を報告
  7. 7 失業手当の振込: 認定日の約1週間後

美容師が注意すべきポイント

  • 離職票が届かない場合: サロンに催促しても届かない場合はハローワークに相談
  • フリーランス転向の場合: 開業届を出すと失業保険は受給不可。再就職手当に切り替わる場合がある
  • アルバイトの制限: 受給期間中のアルバイトは週20時間未満に制限。超えると支給停止
  • 確定申告は原則不要: 失業保険は非課税のため確定申告の必要なし