美容学校の奨学金を返済中に退職する場合の対処法を解説します。

美容師の奨学金事情

美容専門学校の学費は2年間で200〜300万円程度です。奨学金を利用して入学する学生も多く、卒業後に返済しながら働いている美容師が少なくありません。

主な奨学金の種類

奨学金返済義務利息
日本学生支援機構 第一種あり無利息
日本学生支援機構 第二種あり年利上限3%
各種美容学校独自の奨学金学校による学校による
サロン提携の奨学金あり(退職時注意)サロンによる

退職しても返済義務は継続

退職しても奨学金の返済義務はなくなりません。ただし、返済が困難な場合は救済措置があります。

日本学生支援機構の救済措置

返還期限猶予

失業中・低収入の場合、返還を一定期間猶予してもらえます。

  • 申請条件: 年収300万円以下(給与所得者の場合)
  • 猶予期間: 最大10年間
  • 申請方法: 奨学金返還相談センターに連絡

減額返還

月々の返済額を減らしてもらえる制度です。

  • 減額幅: 月々の返済額を1/2または1/3に減額
  • 条件: 年収325万円以下
  • 返済期間: その分返済期間が延長される

返還免除

以下の場合は返還が免除されます。

  • 死亡
  • 精神・身体の障害により返還不能

サロン提携の奨学金に注意

一部のサロンでは、入社を条件とした奨学金制度を設けています。退職時に一括返還を求められるケースがあります。

返還を求められた場合の対処

  • 契約書の確認: 返還条件を確認する
  • 分割返済の交渉: 一括返済が困難な場合は分割を交渉
  • 労働基準監督署に相談: 研修費用の返還強制は労基法第16条に抵触する可能性がある

退職後の返済計画の立て方

収入がない期間の対策

  1. 1 失業保険の申請(自己都合退職の場合、給付制限期間は1ヶ月(2025年4月改正済み))
  2. 2 奨学金の返還期限猶予を申請
  3. 3 固定費を見直し、生活費を最小限に抑える
  4. 4 アルバイトで一時的な収入を確保

転職後の返済計画

転職先の給与が確定したら、返済計画を立て直しましょう。

  • 手取り収入の10〜15%を返済に充てるのが目安
  • ボーナスがある場合は繰上返済も検討
  • 返済完了までの期間を逆算して計画を立てる

相談窓口

  • 日本学生支援機構 奨学金返還相談センター: 0570-666-301
  • 法テラス(法律相談): 0570-078374
  • 各自治体の消費生活センター