看護師の退職届|理由の書き方と例文15選
看護師が退職届を書くとき、最も悩むのが「理由欄に何を書くか」です。結論から言えば、自己都合退職であれば「一身上の都合により」の一文で問題ありません。しかし、口頭で師長に伝える際にはある程度の理由が必要になります。本記事では、退職届に記載する理由の書き方ルールと、場面別の例文15パターンを紹介します。
「一身上の都合」で済む場合と具体的に書く場合の判断基準
退職届の理由欄は、法的には自由記載です。ただし、退職が自己都合か病院都合かによって、書くべき内容が大きく変わります。
| 退職の種類 | 退職届の理由欄 | 注意点 |
|---|---|---|
| 自己都合退職 | 「一身上の都合により」 | 詳細な理由の記載は不要 |
| 病院都合退職 | 病院側の事情を明記 | 「一身上の都合」と書くと失業保険で不利になる |
| 契約期間満了 | 「契約期間満了により」 | 有期雇用の場合に使用 |
重要:病院都合(病棟閉鎖、退職勧奨、リストラなど)で退職する場合に「一身上の都合」と書いてしまうと、ハローワークで自己都合退職と判断され、失業保険の給付開始が遅れる可能性があります。必ず病院側の事情であることを明記してください。
看護師の退職届|理由の例文15選
以下に、場面別の退職理由の例文を紹介します。退職届の本文に使える文例と、師長への口頭説明で使える文例の両方を掲載しています。
自己都合退職(退職届の本文)
1. 一身上の都合(最も一般的)
「このたび、一身上の都合により、令和○年○月○日をもちまして退職いたします。」
2. 体調不良・メンタルヘルス
「このたび、体調不良により業務の継続が困難となりましたので、令和○年○月○日をもちまして退職いたします。」
3. 夜勤による体調不良
「このたび、体調不良により業務の継続が困難となりましたので、令和○年○月○日をもちまして退職いたします。」
※退職届には「夜勤が原因」とは書かず、口頭で補足するのが一般的です。
4. 結婚に伴う退職
「このたび、一身上の都合により、令和○年○月○日をもちまして退職いたします。」
※結婚が理由でも退職届には「一身上の都合」と記載するのが一般的です。
5. 出産・育児に伴う退職
「このたび、一身上の都合により、令和○年○月○日をもちまして退職いたします。」
6. 家族の介護
「このたび、家庭の事情により業務の継続が困難となりましたので、令和○年○月○日をもちまして退職いたします。」
7. 転居に伴う退職
「このたび、一身上の都合により、令和○年○月○日をもちまして退職いたします。」
8. キャリアアップ・進学
「このたび、一身上の都合により、令和○年○月○日をもちまして退職いたします。」
※「キャリアアップのため」「進学のため」と具体的に書く必要はありません。
病院都合退職(退職届の本文)
9. 退職勧奨を受けた場合
「このたび、貴院の退職勧奨に伴い、令和○年○月○日をもちまして退職いたします。」
10. 病棟閉鎖・統廃合
「このたび、病棟閉鎖に伴い、令和○年○月○日をもちまして退職いたします。」
11. 契約期間満了
「このたび、雇用契約期間の満了により、令和○年○月○日をもちまして退職いたします。」
師長への口頭説明で使える理由(例文)
12. 転職(同業)
「以前から関心のあった訪問看護の分野に挑戦したいと考え、退職を決意いたしました。」
13. 転職(異業種)
「看護の経験を活かしながら、医療機器メーカーで新しいキャリアに挑戦したいと考えております。」
14. 人間関係・職場環境
「自身の今後のキャリアを見つめ直し、新しい環境で成長したいと考え、退職を決意いたしました。」
※人間関係が理由でも、前向きな表現に言い換えるのがポイントです。
15. 夜勤の負担
「夜勤を含む勤務体制の中で体調を崩すことが増えており、日勤のみの職場への転職を考えております。」
退職理由を書く際の3つのポイント
1. 退職届にはシンプルに書く
退職届は公式な書類です。感情的な表現や職場への不満は一切書きません。「一身上の都合」「体調不良」「家庭の事情」など、定型表現を使うのが基本です。
2. 口頭では前向きな理由を伝える
師長との面談では、「新しい分野に挑戦したい」「キャリアアップを目指したい」など、前向きな理由を伝えるのが円満退職のコツです。職場の不満や人間関係のトラブルを理由にすると、引き止めや関係悪化の原因になります。
3. 嘘の理由は避ける
退職後も看護業界は狭い世界です。嘘の理由がバレると信用を失います。言いたくない部分は伏せつつも、伝える内容は事実に基づいたものにしましょう。
よくある質問
Q. 退職届に「一身上の都合」と書いて、口頭で詳しい理由を聞かれたらどうすればいいですか?
口頭では本記事の例文12〜15のように、前向きな表現で理由を伝えましょう。退職届の記載内容と口頭の説明が異なっていても問題ありません。退職届はあくまで法的な届出書類です。
Q. 退職理由を「人間関係」と正直に書いてもいいですか?
退職届には書かないでください。「一身上の都合」で十分です。口頭でも人間関係を直接の理由として伝えるのは避け、「新しい環境でスキルアップしたい」など前向きな表現に言い換えましょう。