退職届は手書きとパソコンどちらが正解?
メリット・デメリットを徹底比較して、あなたに合った作成方法を解説します。
結論:どちらでもOK、ただし手書きが無難
法律上、退職届は手書き・パソコンどちらでも有効です。
民法第627条では、退職の意思表示について書式の指定はありません。極端に言えば、口頭での退職の申し出でも法的には有効です。したがって、手書きでもパソコンでも退職届としての法的効力に違いはありません。
ただし、日本のビジネス慣習では「手書きのほうが丁寧」という認識が根強く残っています。特に上司や人事担当者の年代が高い場合、手書きのほうが好印象を持たれることが多いです。
迷った場合は手書きを選んでおけば間違いありません。一方で、会社から指定の書式やテンプレートが用意されている場合は、それに従うのがベストです。
手書きのメリット・デメリット
手書きのメリット
- 誠意が伝わりやすい — 手書きは時間と手間をかけて作成したことが伝わり、退職という重要な意思決定に対する真剣さを示せます。特に日本のビジネス文化では、手書きの文書に丁寧さを感じる人が多いです。
- ビジネスマナーとして無難 — どの会社・業界でも手書きであれば問題になることはまずありません。上司や人事の考え方に関わらず、マイナスに捉えられるリスクが低い選択肢です。
- 本人確認の証拠になる — 筆跡が残るため、本人が書いたことの証明になります。トラブル防止の観点からも有利です。
- 特別な道具が不要 — ペンと用紙さえあれば作成できます。プリンターやパソコンがなくても問題ありません。
手書きのデメリット
- 書き損じのリスク — 退職届は修正液や二重線での訂正が望ましくないため、書き間違えた場合は最初から書き直す必要があります。
- 字に自信がない人には負担 — 字がきれいでないことを気にする人にとっては、心理的な負担になることがあります。ただし、丁寧に書いていれば字の上手下手は大きな問題にはなりません。
- 作成に時間がかかる — 慎重に書く必要があるため、パソコンに比べて作成時間が長くなります。
パソコンのメリット・デメリット
パソコンのメリット
- 見た目が整っている — フォントが統一されるため、読みやすく整った印象の退職届が作成できます。
- 修正・やり直しが簡単 — 日付や宛名を間違えても、すぐに修正して印刷し直せます。書き損じのストレスがありません。
- 短時間で作成できる — テンプレートを利用すれば、必要事項を入力するだけで数分で完成します。
- データとして保管できる — 作成したファイルを保存しておけば、控えとしていつでも確認できます。
パソコンのデメリット
- 「手抜き」と思われる可能性 — 特に伝統的な社風の会社や、年配の上司の場合、パソコン作成を軽視されることがあります。
- プリンターが必要 — 自宅にプリンターがない場合、コンビニ印刷などの手間が発生します。
- 署名・押印は別途必要 — パソコンで作成しても、署名と押印は手書きで行うのがマナーです。完全にパソコンだけで完結はしません。
手書きが推奨されるケース
以下のような場合は、手書きでの作成をおすすめします。
- 伝統的な社風の会社 — 老舗企業、公的機関、金融機関など、形式を重視する組織では手書きが好まれます。
- 上司が年配の方 — 50代以上の上司や経営者は、手書きを丁寧と感じる傾向が強い世代です。
- 円満退社を目指している — お世話になった会社に対して最大限の礼儀を示したい場合、手書きがふさわしいです。
- 会社から特に指定がない — 書式の指定がなく迷っている場合は、手書きを選んでおけば問題ありません。
- 少人数の職場 — 人間関係が密な職場では、手書きの誠意がより伝わりやすいです。
パソコンが推奨されるケース
以下のような場合は、パソコンでの作成でも問題ありません。
- 会社指定のテンプレートがある — 会社が退職届のフォーマットを用意している場合は、それを使用しましょう。パソコン入力を前提とした書式であればパソコンでOKです。
- IT企業・スタートアップ — デジタル文化が浸透している会社では、パソコン作成がむしろ一般的です。
- 上司からパソコンでよいと言われた — 事前に確認して許可が出ていれば、パソコンで問題ありません。
- 外資系企業 — 海外の文化では手書きにこだわる慣習がないため、パソコン作成が標準的です。
- 字を書くことに強い苦手意識がある — 読みにくい手書きよりも、整ったパソコン文書のほうが実用的です。
パソコンで作成する際の注意点
パソコンで退職届を作成する場合でも、いくつかのマナーを守る必要があります。
1. 署名は必ず手書きにする
退職届の本文をパソコンで印刷した場合でも、自分の氏名は必ず手書きで署名しましょう。署名まで印刷してしまうと、誰が作成したのか分からず、本人の意思による退職届であることの証明力が弱まります。黒のボールペンまたは万年筆で丁寧に記入してください。
2. 押印を忘れない
署名の横または下に認印で押印するのが一般的なマナーです。シャチハタ(インク浸透印)は避け、朱肉を使う三文判や実印を使用しましょう。法的には押印がなくても退職届は有効ですが、ビジネスマナーとして押印しておくのが無難です。
3. 用紙と印刷の品質に気を配る
コピー用紙でも構いませんが、できれば白無地のA4またはB5用紙を使用しましょう。色付きの用紙やデザイン入りの用紙は避けてください。印刷はカスレや汚れがないか確認し、きれいな状態で提出します。
4. フォントは明朝体が基本
退職届のような公式文書には明朝体が適しています。ゴシック体でも問題はありませんが、ポップ体や手書き風フォントなどカジュアルなフォントは避けましょう。フォントサイズは10.5〜12ポイントが読みやすくおすすめです。
5. 印刷後に折り方・封筒にも注意
退職届は三つ折りにして白無地の封筒に入れて提出するのが一般的です。封筒の表には「退職届」、裏には所属部署と氏名を記載します。詳しくは退職届の封筒の書き方をご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 退職届は手書きとパソコンどちらで作成すべきですか?
A. 法律上はどちらでも問題ありません。ただし、日本のビジネス慣習では手書きが丁寧とされる傾向があります。迷った場合は手書きが無難ですが、会社に指定の書式がある場合はそちらに従いましょう。
Q. パソコンで退職届を作成する場合、署名も印刷でいいですか?
A. パソコンで作成する場合でも、氏名の署名は手書きで記入するのが一般的です。また、認印での押印も行うのが望ましいです。本文はパソコンで印刷し、署名と押印だけ手書きにする方法が多く採用されています。
Q. 退職届の書式に法的な決まりはありますか?
A. 民法第627条では退職の意思表示の方法について手書き・パソコンの指定はありません。口頭での意思表示でも法的には有効です。ただし、証拠として残すために書面で提出するのが一般的です。
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